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2019年12月

2019年12月30日

新屋山神社

 新屋山神社(あらややまじんじゃ)には何度か参拝している。中央線の大月駅から富士急行線に乗り換えて富士山駅(旧富士吉田駅)で降り、街中を写真を撮りながらゆっくり歩いていくのがいつものパターンである。

 新屋山神社の近くには北口本宮冨士浅間神社がある。浅間神社は国道139号線にも近く、一般的な知名度も高いので参詣者が多い。それに比べると新屋山神社は大きな通りからは奥まっていてあまり目立たない。最初に訪ねた時には、地元の人に場所を訊ねながら行ったのだが、それでもなかなか見つからなかったほどだ。それだけ地味な存在だがそれでも参詣者はけっこう多い。中には貸し切りバスで訪れる外人の団体客もいるほどだ。「金運上昇」などのご利益があるといわれているので参拝する人が多いのかも知れない。かくいう自分もその類なのだが…。

 神社のHPによると創建は1534年(天文3年)10月17日で、今でも10月17日は例祭日になっている。祭神は大山祇命(主祭神)、天照皇大神、木花開耶姫命である。創建以来、修復や再建、改築などを経て今日に至っている。富士山の2合目に奥宮を持つという(行ったことはない)。

 富士山の形をした御神石があって、正座をして決められた作法に則って3回持ち上げてお伺いを立てる。お願いではなく、あくまでお伺い(質問)である。御神石は大きさの割にはかなり重いのだが、3回のうち2回目が1番軽く感じられれば速やかに事が運ぶといわれている。

 そんなことで来年(2020年)は何か良いことが起きそうな気がしてきた。実は2018年と2019年の2年間は心身ともに落ち込んでいた。いわばスランプである。今年は本を1冊書いて10月に出版したが、それでも充実感は少なかった。この2年間というものルーティンで仕事をそれなりにこなしてきた、というのが正直なところだ。惰性で2年間を過ごしたようなものである。

 だが最近は、体の奥底からエネルギーが湧き上ってくるような感覚がある。新年が待ち遠しい。こんな気分は実に久しい。新屋山神社で御神石にお伺いをしたおかげかな。

2019年12月23日

猿島(横須賀市)

 神奈川県の横須賀市に行く機会があった。横須賀は京浜急行に乗って通過することはあっても、横須賀中央の駅に降りたのは何10年ぶりのことだ。横須賀はアメリカの海軍施設があり、米軍関係者とその家族と思しき人たちを街中で見かける。独自の雰囲気を持った港町である。

 せっかく横須賀に来たのだからと、三笠公園のところにある三笠桟橋から船に乗って、猿島に渡ってみることにした。猿島は東京湾最大の無人の自然島である。チケット売り場にあったパンフレットによると、1253(建長5)年に日蓮上人が房総から鎌倉に渡る途中で嵐に遭い、近くの島に避難したら1匹の白猿が現れて島の奥に案内したという言い伝えから「猿島」の名前が付いたという説があるようだ。

 周囲は約1.6㎞で、面積が約0.055㎢の島で、三笠桟橋から猿島桟橋までは船で約10分ほど。古代住居跡の日蓮洞窟(立入り禁止)からは縄文時代の土器や弥生時代の土器と人骨が出土しているので、古くから人が住んでいたものと思われる。幕末には江戸幕府により国内初の台場が築造され、その後は旧陸・海軍の要塞としてして使われて一般の人の立ち入りが制限されていた。そのため自然の中に歴史的建造物が残されている独特な無人島である。歴史的遺産としては砲台跡やレンガ造りのトンネル、弾薬庫、兵舎、切通し要塞跡などがある。これらは2015年に「国史跡」に指定された。小さな島なので急げば1時間ほどで島内の主要な見どころは1周できる。

 島の周囲は浅瀬で釣りもできるし、バーベキュー(BBQ)もできる。釣り竿やBBQに必要な機材は島のレンタルショップで借りられるので、食材だけを持っていけば良い(火気の持ち込みは市条例で禁止)。夏季には海水浴もできる。都心からも近いので、猿島には年間約20万人が訪れるという。

 そういえば今年(2019年)7月4日から3カ月間、猿島の訪問者が注文した食材などの商品を西友リヴィンよこすか店から、楽天のドローン配送サービスで届けるという試みがなされた(全商品ではない)。猿島の訪問者が専用アプリをダウンロードしたスマホで西友リヴィンよこすか店に商品を注文。指定された時間に島内のドローン着陸ポートに配送するというもの。専用の保冷バッグを使うので要冷商品も運べる。

 2週間前の12月9日の「SHIMADAS」で、今年訪れた島は向島(尾道市)、仙水島(福山市)、久米島(久米島町)、青島(宮崎市)の4島だけと書いたが、猿島も加えて5島になった。さて、来年は……。

2019年12月16日

あの素晴しい愛を‥‥

 2週間ぶりに仕事を休んで写真を撮りに行った。久しぶりに東京・青梅市内をぶらぶらしながら気ままに撮影しようと思ったのである。青梅は2、3年ぶりなのだが、子細に見るとけっこう変化している。

 何カ所かのスポットで集中的に撮影した後、写真を撮りながら多摩川の方に向かい、途中で昼食をとることにした。釜の淵公園に行く橋の手前のところに「趣味の粉遊びギャラリー亜陶」という飲食店があるので、手打ちの蕎麦と野菜のてんぷらを食べた。テラス席からは「若鮎の像」と多摩川の流れを見下ろしながら食事ができる。また、店内には陶磁器などもたくさん展示されているユニークな店だ。

 お昼を食べて、釜の淵公園に行く橋を渡る前に多摩川を少し上流に向かって歩いていくと、「あの素晴しい愛をもう一度」(北山修作詞、加藤和彦作曲)のメロディーが聞こえてきた。みると1人の女性が川に向かう傾斜の草むらに腰かけてオカリナを吹いている。斜め後ろから姿を見ただけなので定かではないが、おそらく50歳代後半ぐらいではないかと思われた。

 「あの素晴しい…」は1971年にレコードが発売され、74年にはCDシングルも発売されている。あくまで推測の域を出ないが、オカリナを吹いている女性が10歳前後ぐらいの時にリリースされたのではないだろうか。当方は20歳代前半のころだったので、青春時代を思い出させるような懐かしい曲である。

 その後、釜の淵公園の奥の方にある青梅市郷土博物館に寄り、さらに博物館の手前に架かっている橋を渡って、博物館とは多摩川を隔てた斜め向かいにあるTea Roomという喫茶店で休むことにした。この店は3度目だが、記憶によるとたしか土日と祝祭日しか開店していなかったはずだ。ケーキは同店の手作りである。休憩するには、天気が良い日なら店内よりもテラス席の方が良い。多摩川をみながらケーキを食べ、コーヒーを飲んでいると、ほんのつかの間だが浮世の些事を忘れられるからだ。

 また、記憶から薄れかけていた青春時代の「あの素晴しい日々よもう一度」といった気持にもなれる。リフレッシュできた1日だった。

2019年12月 9日

SHIMADAS

 あらためて言うまでもないが、つくづく日本は島国なのだと思う。「日本列島」と言われるゆえんである。

 いま日本離島センター編集・発行の「日本の島ガイド SHIMADAS(シマダス)」(4000円+税)を読んでいる。10月1日に第1刷が発行になり、11月22日にはすでに第2刷が出ているので、けっこう売れているのだろうと思う。スローライフなど離島には根強い人気がある。テレビでも時どき猫がたくさんいる島などを紹介している。また、若い人で島に移住する人もいるようだ。

 当コラムの2012年2月13日に「島が注目されている」でも書いたが、日本離島センターでは2011年12月にも「日本の島全図 シマーズ」を編集・発行している。この時は、尖閣諸島をめぐって日中間の緊張関係が高まっていた時期なので、国家主権や国防、外交などの政治的背景もあって緊急に発行されたような印象が強かった。だが、今度の「シマダス」は編集に時間をかけて、かなり詳しく日本の島を紹介している。

 同著によれば、海の憲法ともいわれる「海洋法に関する国際連合条約」の第121条(島の制度)の基準に従うと、日本を構成している国土はすべて「島」になってしまうのだという。そこで編集部では北海道、本州、四国、九州、沖縄本島の5島を除く陸地を島と規定して、当著への掲載基準にしたと説明している。その上で、①住民基本台帳などによって住民の居住が確認される島、②住民の居住は確認できないが時間的、季節的、中長期的な滞在がみられる島、③日本の自然や歴史、文化などを語る上で大切と思われる無人島を網羅したという。

 そのようなことで同著に掲載されている島の数は約1750島にものぼる。本文だけでも1700ページ以上で、厚さが約5㎝もある(ソフトカバー)。重くてカバンに入れて持ち運びながら電車で読むこともできない。毎日、寝る前に少しずつ読んでいるので遅々として進まないが、行ったことのないたくさんの島の風景や、有人島ならそこに暮らす人たちの生活などを想像しながら読むのは楽しい。可能ならカメラを持って全部の島を訪れてみたいものだ。

 そういえば今年はいくつの島に行っただろうかと数えてみた。向島(広島県尾道市)、仙酔島(同県福山市)、久米島(沖縄県久米島町)、歩いて渡れるのだが青島(宮崎市)ぐらいなものか。来年はもっと多くの島に行ってみよう。

2019年12月 2日

続・胆石コロコロ

 昨年5月7日に「胆石コロコロ」を書いた。約1年半前になるが、夜中に背中の右の腰上が今までに経験したことのない痛み襲われた。翌日はキャンセルできない予定が入ってたので1日働き、次の日に病院に行った。その時点ではかなり痛みは和らいでいたのだが、検査の結果、胆石が自然にとれて流れ出したのだろうということだった。そこで「♬ 胆石コロコロ 転がって ウンチと一緒にさようなら 体調戻って さあ元気 暑さに負けずに 頑張ろう ♬」と昨年5月7日の当コラムに書いたのだった。

 ところがその数カ月後に、同じような症状が出た。やはり翌日は予定が入っていたので仕事をし、次の日に病院に行った。その時点では痛みが収まっていたので今度も大丈夫と思ったのだが、検査では尿道胆石がハッキリ写っていた。だが、すでに痛みはないので、そのまま様子をみることになった。もし痛くなったら飲むようにと痛み止めの薬が処方され、数カ月後にまた検査することにしたのである。

 次の検査までの間、何もなかったので痛み止めの薬は1錠も飲まなかった。だが検査では依然として胆石が残っている。そこで、さらに様子をみようと次回の検査と検診の予約を入れた。今度も検査までの間に何もなかったが胆石は残っている。医師は手術をして取ってしまえば簡単に治るがどうしますか、という。大した手術ではないが2泊3日の入院が必要と言われた。木金土や金土日などの3日間なら良いが、毎日勤務の医師ではないので、手術するとなると平日の3日間が必要になる。それではなかなか予定が取れない。実は、手術が怖いので避けたい気持ちが強かったのだが……。

 そんなことで、次回の検査・検診まで様子をみましょうと何回か延ばし延ばしに引っ張ってきた。この間、何の症状も現れない。すると先々週の検査と先週の診断の結果、胆石は影も形もなくなっていた。医師に「おめでとう」と言われ、気分もスッキリ! 次回の検査の予約も必要なく、「何かあったら来てください」ということになった。ずっと痛みなどはなく普通に生活してきたのだが、検査の結果、自然に胆石が取れて排出されたと確認出来たら、精神的な解放感がすごい。

 「胆石コロコロ転がって…」自然に体外に排出されたので、心機一転、来年は次の取材テーマに挑戦する意欲が湧いてきた。

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