カジュアル化
家で毎朝、コーヒーを飲みながら新聞を読む。関心のあるニュースが大きく報道されている日は時間が長く、そうでない日は短い。平均すると1時間ぐらいになるだろう。さらに事務所では経済新聞の電子版に目を通し、また、Webで主だった業界紙の見出しを確認している。
ところが最近、フッと気づいたことがある。ここ数カ月は新聞のスポーツ欄をほとんど読まない。1面から順番に開いていくが、スポーツ面はほとんどスルーしてしまう。Jリーグやプロ野球はやっていないし、その他のスポーツ大会なども中止になっているので企画記事が多いが、読む気にならない。だが、コロナが終息してスポーツが開催されるようになれば、関心のあるニュースは読むようになるだろう。
ところで最近、同じように変化の兆しを感じていることがある。それは衣服についてだ。小泉政権当時にクールビズが導入された。時間とともに夏場のノーネクタイが浸透してきた。それに伴い、昔ほどネクタイは売れなくなっただろう。夏場のシャツもノーネクタイを前提にしたデザインが支流になってきた。さらにこの間、IT関係で働く人たちが増えてきた。IT業界の人たちはジーンズにTシャツが「正装」のようなもの。このようにして年間を通してカジュアル化が進んできた。
さらに今回の新型コロナウイルスでは、終息後もカジュアル化の流れが加速するのではないかと思う。感染防止策の1つとして在宅勤務になっている人たちがいる。その中にはコロナが終息しても元の働き方に戻らない人もいるだろう。テレワークのままの働き方を継続するような人たちが一定程度はいるはずだ。つまり、一部の人たちの働き方が変化するのである。
すると、服装も毎日がスーツにネクタイである必要はない。出社の日だけ、あるいは外部で社外の人と会う時だけ、必要があればスーツを着るという人が出てくる。その場合でも4シーズンを通してノーネクタイということも珍しくはなくなる。つまり服装のカジュアル化がいっそう推進される。
7月から事務所を家に移して仕事をする自分も、スーツは冬用、春秋用、夏用が1着ずつあれば良いことになる。夏はノーネクタイなので、ネクタイは2本あれば良いか。そんなこともポストコロナの変化である。
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