学生生活や進路に影響
先週は群馬大学の荒牧キャンパスに行ってきた。校内は広々として緑が多い。公園の中に間隔をおいて建物が建っているような感じである。こんな自然豊かなゆったりとしたキャンパスで勉強や研究ができるのは羨ましい限りだ。
だが、見かける学生は少ない。取材で訪ねた次世代モビリティ社会実装研究センターの教授によると、授業はリモートで行っていて、ゼミの学生と院生は学校に来ているという。それでも学食や売店などは営業していた。
偶然だがその翌日には神奈川大学経済学部の齊藤ゼミの学生たちによる研究発表をリモートで視聴した。同ゼミの学生たちが10数人ずつ3班に分かれて共同研究をし、その研究結果の発表会である。例年なら大学に行って発表会に同席するのだが、今年はリモートになった。3班とも発表された研究結果は具体的で、いつもよりも全体的にできが良かった。研究結果についての論評はともかく、神奈川大学ではゼミの学生も原則的に登校はしていない。もちろん授業はリモートである。
そんなことから同ゼミの4年生の中には、アパートを引き払って田舎の実家に帰り、リモートで授業を受けている学生もいる。就職も地元企業にしたという。また、都内に本社のある大手物流会社に就職が内定したが、それを辞退して地元の物流会社に就職先を替えた学生もいる。このように新型コロナウイルスは学生生活だけでなく、卒業後の進路にも影響を与えている。そのような中での共同研究は大変だったものと推測される。
一番かわいそうなのは今年4月に入学した学生だ。群馬大学も神奈川大学も今年度の新入生はまだ学校に来ていない。当然、友達などもできないだろう。来年度は正常に戻ることを願うばかりだ。
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