全身びしょ濡れ
毎朝、走った後は歩いて帰ってくる。走るのは8コースぐらいあって、その日の気分で決めている。その後、歩いて帰る時にはいろいろな道を通る。時間的に余裕のある時には遠回りするし、まだ歩いたことのない路地に入ったりと様々だ。
先日は、土手から下りて浅川の河床ブロックの上を飛び飛びに渡って対岸に行き、近道をして帰ることにしようと考えた。浅川が多摩川と合流する少し手前なので川幅はけっこうある。ちょうど川の真ん中ぐらいで、ブロックから川の中に落ちてしまった。浅いので顔は水面に出していたが、うつ伏せになったまま全身が水浸しだ。
その時、真っ先に頭に浮かんだのは、なぜだ? という疑問だった。自分で足を踏み外したのなら、悔しいが体の衰えを認めざるを得ない。だが、左足は水面に出ているブロックの上に確実に着地したはずだ。それなのに、なぜ?
霜だとすぐに気づいた。ランニングしている時にも、土手の草が霜で白くなっていた。河床ブロックの上の霜で足が滑ったのだと理解できた。原因が分かれば問題はない。それにしても見事に水中に転んだものである。柔道なら綺麗な一本負けだ。
水面が目線の近くにある。上流に向かって倒れたのでうっすらと水蒸気が立ち上る下を、川の水がこちらに向かって流れてくるのが見える。テレビなら、この位置から水平にカメラを水面下に下ろして水中で泳ぐ魚を映す。そんなシーンを思い浮かべた。だが、早く起き上がらなければいけないと気づいた。
倒れる時に両手をついて体を庇った。寒いので薄い手袋をして走っていたから、川底の石に両方の手のひらをついたが切り傷はない。左足の膝を打ったようで少し痛かったが、ゆっくり屈伸したら大事にいたらず大丈夫なようだ。そこで、ここまで濡れてしまえばジタバタしても仕方がないと、ブロックにはのらずに半分はヤケクソで岸まで水の中を歩いた。
川岸に上がってからは、寒いのでゆっくり走ることにした。少しでも早く帰ってシャワーを浴びたい。今日は大気温の方が水温より低い。日本は寒波に覆われていたのを思い出した。日本海側などは大雪になっている。ランニングにしてもウォーキングにしても、これからは路面の凍結などに気をつけよう。今さらながら、人間は失敗から学ぶものである。
そして走りながら考えた。「これで次のコラムのネタができたぞ」。
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森田様
ちょっとドジでだが、まじめな森田さんのお元気な様子が見えるようです。ほっとしました。さすが、ただでは転ばない森田さんのタフな一面が目に浮かぶようです。小生はちょっと疲れた気味ですが、世の中の不条理さとともに、自身の 不甲斐なさに怒り心頭です。1月1日付も終わりました(小生の出番)。老兵は何とかです。良いお年を。 あまり無理するな!
笠原
投稿: 笠原静雄 | 2020年12月24日 13時59分
森田様
ちょっとドジでだが、まじめな森田さんのお元気な様子が見えるようです。ほっとしました。さすが、ただでは転ばない森田さんのタフな一面が目に浮かぶようです。小生はちょっと疲れた気味ですが、世の中の不条理さとともに、自身の 不甲斐なさに怒り心頭です。1月1日付も終わりました(小生の出番)。老兵は何とかです。良いお年を。 あまり無理するな!
笠原
投稿: 笠原静雄 | 2020年12月24日 14時01分