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2021年5月

2021年5月31日

雑誌『広告』がデザイン賞受賞

 博報堂が2月に発行した『広告』(Vol.415、特集:流通)について、今まで見たこともないような製本で、商売っ気なしの時間とコストをかけた雑誌と、2月22日の当コラムで書いた。その後も同編集部からは『広告』に関する様々なお知らせがきていたが28日には朗報が届いた。

 『広告』編集部からのメールによると、『広告』の同号がイギリスのライフスタイルマガジン『MONOCLE』によるデザイン賞「The Monocle Design Awards」で「INNOVATION IN PRINT AWARD」に選出されたというのである。『MONOCLE』のデザイン賞は今年が初開催で、建築、都市計画、グラフィックデザイン、家具、その他、50のカテゴリーごとに、同誌の編集者とデザイン特派員などが選ぶ賞という。

 『広告』編集部からのメールに添えられていたURLをクリックしたら50のカテゴリーと各賞の受賞名がでてきた。そのうち7つのカテゴリーで日本が受賞している。仕事に関わりがある物流企業ではヤマトHDが「BEST BRAND REFRESH」に選ばれていた。また、「BEST IN CRAFT」には茨城県の笠間の町が選ばれていた。笠間市は自分の出身地である常総市(旧水海道市)から車で1時間ほどで、写真撮影などで何度も行っているが、なかなか良い町である。陶芸でも笠間焼は有名だ。

 国際的な賞で50カテゴリーのうち7つのカテゴリーで日本が受賞している。さらに、そのうちの3つと多少なりとも何らかの関りがあるというのは偶然とはいえ嬉しいものだ。何かと暗い話題が多い昨今だが明るい報せは心を和ませる。

2021年5月24日

コロナ禍生活

 以前はマスクをつけるのは風邪をひいたりした特別な時だけで、いわば非日常だった。だが最近はマスク生活が日常になってしまった。

 そのような中で偶然に旧知の人に遭った時など、すぐには誰だか分からないことがある。マスクをしているので顔をよく見ないと「あれ、誰だったかな」と一瞬、戸惑うのである。素顔が脳裏に焼き付いているので、マスクをしていると似た人だなとは思ってもすぐには特定できない。お互いによく見つめ合って確認してから挨拶することになる。

 また、同年代同士が久しぶりに会ったときなど、「ワクチン接種の予約は取れた?」と言うのが最近の挨拶の定番になってきた。予約が取れた同士なら、自分はどのようにして予約ができたかから会話が始まる。まだ予約が取れない人には、どうすれば予約が取りやすいかなどのアドバイスだ。

 ある経営者の話しでは、仕事の打ち合わせなどで取引先を訪ねる場合、PCR検査をして陰性証明書の持参が前提になっている会社もあるという。また、コロナ感染防止対策の関係で、面談の予定が直前にキャンになることも珍しくないらしい。自分の場合は、取材などのアポイントのキャンセルはないが、講演のキャンセルは少なくない。昨年など1年前の一昨年から決まっていた講演が中止になったケースもある。そんなことで昨年の後半は講演が皆無だった。

 だが今年度(4月以降)に入ると、少しずつ講演のオファーが入ってくるようになった。コロナ禍でも何もしないわけにはいかないので、多少は動き始めたのかな、という感触がある。しかし、リモートによる講演会とか、直接の参加者は少数にして席の間隔をとり、その他の人はリモート聴取にするというハイブリッド型であったり、コロナの状況次第では中止もあり得るという条件つきのオファーなど様々である。

 マスクに話を戻すと、コロナ禍で初めて会った人など、コロナが終息してから再開すると、一瞬、誰だか分からないかも知れない。マスクをした顔ならすぐに誰だか分かるが、マスクを外した顔は初めて見ることになるからだ。あるいは初対面からリモートで話をし、その後もリモートでは何度も顔を会わせているが、リアルでは一瞬、誰だか分からないなどといったこともあるだろう。困ったものである。

2021年5月17日

今風の二宮金次郎

 財務省の発表によると2020年度末(2021年3月末)の、国債、借入金、政府短期証券を合わせた「国の借金」は1216兆4634億円になるという。この「国の借金」は過去最大である。2020年度は新型コロナウイルス対策で大型補正予算を編成したので、前年度比の増加額も過去最大になったが、コロナに関しては仕方がない。問題の本質は、それ以前に財政赤字の縮小に努めてこなかった財政政策にある。

 日本の推計人口は約1億2320万人なので、この「国の借金」を国民1人当たりにすると987万円強になる。つまり赤ちゃんから高齢者まで1人平均約987万円の借金を背負っているのと同じだ。

 そこで頭に浮かんだのが、むかし小学校にあった二宮(尊徳)金次郎の像である。説明するまでもないが、本を読みながら薪を背負って歩いている姿だ。貧しさにも負けずに黙々と努力する勤勉さや道徳心を育もうと、その時々の為政者が利用した観がある。

 それはともかくとして、「国の借金」が1人平均約987万円というニュースに接して、この二宮金次郎の像を思い出した。そして次に、二宮金次郎を今風にしたらと考えたのである。本ではなくスマフォの画面に集中してわき目も振らず、背中には薪ではなく多額の借金を背負いながら黙々と歩いている若者たちのなんと多いことか。衣服その他、身に着けているのは全部ブランド物である。

 スマフォで何を見ているのか。Web上に流れているのは、ネット通販の商品情報を含め大半がコマーシャルの類である。また、中にはフェイクニュースなどもたくさん拡散されている。あるいはゲームをしながら歩いているのかも知れない。もちろん、電子書籍を読んでいる勉強熱心な若者もいるだろう。一方、背中に背負っているのは何かといえば、「国の借金(1人当たり987万円)」+個人的なローンなどである。

 これが、いたる所で目にすることのできる今風の二宮金次郎だ。だから現在の為政者は二宮金次郎像を造る必要がない。多くの若者が為政者の求める模範的な姿をすでに体現しているからである。

2021年5月10日

診察待ち

 連休明けの6日に病院にいった。腎代謝科にほぼ3カ月間隔で定期的にいっている。だが今回は、予約していなかった眼科でも診てもらうことにした。2週間ぐらい前に朝起きたら、右目にゴミでも入ったような気がした。いつもつけている市販の目薬を点していたのだが、何日経っても治らない。そこで、ついでに眼科も受診することにした。

 予約してある科や、再診でも3カ月以内なら自動受付できる。だが、眼科は前回から3カ月以上過ぎているので改めて再診窓口での受付になる。受付の人から「前回の受診時に言われていたから来たのですか」と聞かれた。いや、このような症状なのできましたと答えたのだが、たしかに以前、半年ぐらいの間隔で定期的に検査してと言われていたことを思い出した。すっかり忘れていたが奇しくも半年余の間隔だった。

 眼科は予約なしの再診なので、診察までの時間がかかったが、それでも支払いを含めて総てを11時半ぐらいには終えることができた。目の方もゴミなどではなく、まつげの関係だったようで、問題のまつげを抜いてもらった。今度からは腎代謝科の定期診断の際に、2回に1回は眼科も予約するようにしよう。

 診断を待つまでの間、椅子に座っていると面白い。病院の待合では周りは自分より高齢と思える人が多いので、自分が若者に思えてくる。やっと診察室の前で待つようにという表示が出たので、診察室の前の椅子に移動した。すると高齢の女の人が娘さんだろうと思われる人に付き添われて座っていた。高齢の女性が娘さんに、「自分が診察してもらうときはすごく短時間なのに、前の人は時間をかけて診てもらっているようにいつも感じる」と話しかけていた。娘さんは、「誰もがそう感じるものですよ」と応じていた。たしかに、自分だけは短時間しか診てもらえないと思う。だが今度からは、前の人は重症だからで自分は軽症なのだと解釈することにしよう。

 実は6日の9時からコロナの予防接種の受付開始だった。ネットも電話もつながらないだろうし3カ月も前から病院の予約が入っていたので、予約受付の申し込みは翌日でも良いと思っていた。そこで7日に電話をしたが繋がらない。本心では何度連絡をしても予約が取れない方が良いという思いだ。正直に言うとワクチン接種は怖くていやだ。もし、副作用が出たらと思うとできるだけ避けたい。アナフィラキシーは70%が接種後15分以内にでるという。それならまだ接種会場で待機している時間だからすぐに対処してもらえる。しかし、数日後に副作用が出たらどうするのか。かりに副作用が何10万人に1人の確率であったとしても、その1人が自分かも知れないではないか。

 長女は病院勤務なのですでにワクチンを接種済みだが、「お父さん、接種の翌日は予定を入れておかない方が良いよ」と言っていた。副作用がなくても、体がだるいようなのだ。そうなると翌日に取材の予定はいれられない。

 ワクチン接種の予約が取れず政府や市は何をやっているんだと文句を言っている間に、コロナが終息してくれるのがベストなのである。

2021年5月 3日

クリーニング

 久しぶりにクリーニング店に洗濯物を出した。詳しく覚えていないが、半年以上はクリーニングに出していなかったのではないか。手元にある特典券などを全部持って行ったのだが、この間に期限が切れてしまった割引券などもあった。

 事務所に毎日通っていた当時は、外出などの予定がなく終日原稿を書いている日でもスーツで通勤していた。しかし現在は自宅で仕事をするようになったので、外出する日以外はスーツを着ない。それも外出の目的によっては、必ずしも上下揃いのスーツではなくネクタイにジャケットということもある。電車に乗っても全体的に服装がラフになっていると感じる。そんなことでクリーニング店とは半年以上も疎遠になっていた。

 冬用のスーツやジャケットとズボン類、コートも厚手のもの、中ぐらい、薄いものと3種類、その他いろいろと冬物を大量に出したが、いずれも今シーズンはそれほど何回も着ていないものばかりだ。だが、そのままで夏を越すわけにはいかないので、一度にまとめてクリーニングに出したのである。ところが予想していたよりもかなり金額が安かった。おそらく客が減っているので相当の割引をしているのではないかと思われる。

 ビジネス用のワイシャツをクリーニングに出す人が多いようだが、当方は以前からワイシャツは自家洗濯だった。クリーニング店の中には、ビジネス用ワイシャツが売上の半分を占める店もあるという。在宅勤務が増えてワイシャツのクリーニング需要が減少したので経営が厳しくなっている。帝国データバンクが2月に発表した「クリーニング業者1,833社の経営実態調査」によると、クールビズの浸透、衣類・洗剤・洗濯機の性能の進化などで家庭内での洗濯が増え、さらにコロナ禍でテレワークが定着して需要が一そう減少。経営者の高齢化や後継者難などから、クリーニング店の廃業や倒産が増加する可能性がある、としている。

 早くコロナが終息することを願うが、コロナ後には世の中がかなり変わっているだろうと思われる。

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