« ワクチン接種 | トップページ | 「リンゴ」堕ち「独裁権力」を知る »

2021年6月21日

「神風」頼り

 10都道府県に出されていた緊急事態宣言は、沖縄県を除き20日で解除された。そのうち東京都など7都道府県はまん延防止等重点措置に移行した。これは当初から予想していた通りだ。オリンピック・パラリンピックの開催を強行することを前提にした予定調和的な手順である。

 東京が緊急事態宣言下にあっては、さすがにオリ・パラ開催の強行には反対意見がでる。できれば緊急事態宣言を解除したいが、その結果、オリンピックの開会までに新型コロナウイルスの感染者が急増したら、世界的にも開催反対の声が高まるだろう。そこで、緊急事態宣言は解除するが、まん延防止等重点措置に移行し、実質的には緊急事態宣言に匹敵するような厳しい措置をオリンピック開会の直前まで敷いて感染拡大を防ぐ。開会してしまえば後は流れのままで、かりに再び感染者が増加してきてもパラリンピックの閉会まで引っ張ってしまう、という見え透いたシナリオだ。

 スポーツでは通常でもホームアドバンテージというのがある。まして海外からの観客がない(あるいは極めて少ない)状態の中では、日本選手にとっては一そう有利になる。物理的にも外国選手は日本に入国してからの練習時間や環境などでハンディがあり、滞在期間中の精神的ストレスもいつにも増して大きい。そこで日本選手のメダルラッシュとなれば、開催して良かったという人たちが増え、感染者の増加などネガティブな面を打ち消してしまう。その高揚感の中で総選挙を行えば、菅政権の継続につながるというわけだ。

 いや、その前に日本では必ず「神風」が吹いて、オリンピック開会日までには新型コロナウイルスの新規感染者が奇跡的にほとんどいなくなる。世論の反対にも怯むことなく、オリ・パラ開催を強行した英断とリーダーシップに日本国民は喝さいを送ることになるだろう。「神風」という最強の味方がいるのだから、最悪のシナリオなど想定する必要がない。最良のシナリオ通りに推移すれば誰の功績かは言うまでもない。また、主観的願望のようにいかなかった時の責任など、いっさい答えなくても良いのである。あえて責任という局面になれば、中止をハッキリと提言しなかった専門家に責任があるということにすれば良い。

« ワクチン接種 | トップページ | 「リンゴ」堕ち「独裁権力」を知る »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ワクチン接種 | トップページ | 「リンゴ」堕ち「独裁権力」を知る »