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2021年7月

2021年7月26日

豪華な聖火リレー

 当方はオリンピック・パラリンピックの開催に反対する「非国民」の1人だが、ともかく「スガリンピック」が開幕した。そこで理想的な聖火リレーのメンバーを考えてみた。

 トップランナーは何と言っても安倍晋三前総理(五輪招致演説における放射能汚染は「アンダーコントロール」発言) → 第2走者は佐野研二郎氏(エンブレム・デザインのパクリ疑惑) → 第3走者は竹田恆和前JOC会長・前東京2020五輪招致委員会理事長(五輪招致に関連する贈賄工作疑惑) → 第4走者は武藤敏郎組織委事務総長(メインスタジアムの国立競技場のデザイン変更に関わる責任) → 第5走者は東京五輪パラリンピック大会組織委員会の森喜朗前会長(女性蔑視発言) → 第6走者はクリエイティブディレクターの佐々木宏氏(女性タレント容姿侮辱) → 第7走者は丸川珠代五輪相(会場での酒類販売検討過程における「ステークホルダーの存在がどうしてもある」発言) → 第8走者は小山田圭吾氏(過去のいじめの自慢話) → 第9走者は小林賢太郎氏(過去のホロコースト揶揄) → そして聖火台に点火する最終走者はこの人しかいない菅義偉総理(ウォールストリート・ジャーナルのインタビューにおける「中止は簡単だが挑戦するのが政治の役割」発言)。このように見てくると実に豪華な顔ぶれだ。

 そうそうオリ・パラの2年延期案に対して1年延期を強く主張したのは安倍前総理だという。さすがにイダイな政治家の先見性は素晴らしい。もう1年延ばしていたら、もっともっと不祥事や醜聞が噴出し、いま以上に世界中の笑いものになるところだった。今後はオリ・パラ開催によって新しいコロナウイルスの変異株(「SG2020株」)が拡散しないことを願うばかりだ。

 おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな(松尾芭蕉)
 虚しくてやはり悲しき五輪かな(パクリンピック)

2021年7月19日

政治家の言動に感無量?

 先の東京都議会議員選挙で都民ファーストの会の公認候補として立候補して見事に当選した木下富美子センセイ。選挙期間中に無免許運転で事故を起こしたが投開票日まで隠し通すことに成功。しめしめ上手くいったと思いきや、当選直後にバレてしまった。都民ファーストの会から除名され、「SDGs東京」という1人会派を立ち上げた。

 「SDGs東京」に対しては、「都議会議員としての自分の地位と特権を『持続可能』にする会派」と揶揄する向きもあるようだ。そのように解釈すれば、たしかに政治目的? を的確に簡潔明瞭に表現している会派名と言える。このような会派名を考えられる木下センセイは、本当は自分自身に「素直」で「正直」な人なのかも知れない。だから、賢明な有権者の皆さんからたくさんの票を獲得できたのだ。

 7月14日の菅義偉総理の「陳謝」にも驚いた。自粛に応じないで酒類を提供している飲食店には酒類を販売しないように、という酒類販売事業者への要請を西村康稔経済再生担当相が撤回した。それに関して菅総理が「私からもお詫びしたい」と述べたことだ。テレビのニュースを観ていて、さすがに日本の総理だけのことはあって、器が違うと感銘したのである。

 「私からもお詫びする」というのは、「部下がかってにやった失敗だが、上司である自分からも陳謝する」というニュアンスだ。部下の責任は上司である自分の責任という、上司として「逃げない」リッパな姿勢である。このような上司に恵まれた部下は幸せであろう。そうでしょう? 官僚の皆さん。

 こんなことを書いている自分はというと、感無量でもうこれ以上は書けません。

2021年7月12日

大谷輝き、松坂去る

 西武の松坂大輔選手が引退を表明した。「松坂世代」ともいわれたように一時代を象徴する名選手である。

 松坂選手とは不思議な遭遇が重なったことがあった。松坂選手が西武に入団した1年目の1999年の夏、出張で宿泊していた札幌プリンスホテルでのことである。外出先から帰って部屋に戻るためにエレベーターに乗ろうとしたら、ドアが開いてエレベーターから出てきたのが松坂選手だった。最初は、あれ! と思ったのだが、松坂選手だとすぐに分かった。彼が高校生の当時からテレビや新聞などで見ていたから、すぐに分かったのである。西武ライオンズは当時、札幌ドームを準本拠地にしていたから、北海道で試合がある時に西武の選手たちが札幌プリンスホテルに泊まるのは当然だ。

 ところが、その10日ぐらい後のことだ。やはり出張でヒルトン福岡シーホークに泊まっていた。札幌と同様に外出から戻り、部屋に行くためにエレベーターを待っていた。すると、目の前にきたエレベーターのドアが開いて出てきたのが松坂選手だったのである。同ホテルは福岡ドームに隣接しているので、遠征で福岡にきた西武の選手たちの宿泊先になっていたようだ。

 出張で出歩いているとスポーツ選手やタレント、音楽家、作家その他の著名人などと、空港や新幹線の車両内あるいはホテルのロビーなどで偶然に遭遇することは時々ある。だが、約10日の間に2度も、しかも北海道と九州で同じシチュエーションで出会うとは驚きだ。当然だが、松坂選手は私を知らない。だが、福岡ではエレベーターのドアが開いて目が会った瞬間、松坂選手の悪戯っぽいくりくりした目が一瞬、あれ? というような表情になったような気がした(錯覚かも知れない)。その松坂選手が引退するという。

 一方、大リーグで連日、活躍しているのがエンゼルスの大谷翔平選手である。大リーグで野手としてレギュラーになるのは大変である。投手としても先発ローテーションのメンバーとして定着するのは大変なことだ。だが、大谷選手はその両方で実績を上げている。しかも出塁すると盗塁もする。「二刀流」として連日の出場で肉体的にかなり疲労があるのではないかと思われる。だが、テレビでインタビューを聞いていると、疲れのようなものは感じさせない。

 夕方、陽が沈んで薄暗くまで近所の広場でボールを追いかけまわしていた野球少年が、そのまま大リーグの球場に場所を移しただけで、毎日、野球ができるのが楽しくてしょうがない、と言った姿に見える。だからインタビューなども爽やかな感じだ。おそらく今、一番輝いている野球選手は大谷選手ではないだろうか。

 大谷選手が生まれたのは1994年というから、松坂選手がプロ1年目から大活躍した1999年にはまだ5歳だったことになる。当時は松坂選手も野球好きのやんちゃな悪戯小僧のようにみえた。だが、いつのころからか(肩を壊したころからか)、インタビューでの受け答えを見ていても、天真爛漫な生き生きした感じが徐々に薄れていったように思える。新旧スターの入れ代わりは世の常とはいえ感慨深いものがある。

2021年7月 5日

語るに落ちる

 何が何でもオリ・パラの開催を強行したいらしい。だが、さすがに誰が考えても通常開催はムリなので、観客数の上限をどうするかなど、この時期になっても決めかねている。

 半月ぐらい前に、競技会場での酒類販売の是非が議論されていた中で、丸川珠代五輪相の口から「ステークホルダー」という言葉が飛び出した。テレビのニュースで観ていて一瞬、エッ! と驚いた。これこそ語るに落ちるだな、と思ったものである。だが、大会スポンサーの酒類メーカーから販売を辞退する旨の話しがあったらしい。結局、競技会場内で酒類を販売しないことになった。

 それにしても、頭脳明晰と思っていた丸川五輪相の口から「ステークホルダーの存在がどうしてもある」といった発言があるとは…。はからずも本音が出てしまったのか、それとも凡人の自分などには思いもよらない深謀遠慮があっての意図的な発言なのか。

 有観客にしても、深夜に行われる競技については無観客にするといった話もある。それにも関わらず首都圏の電鉄各社では、競技の開催に応じて深夜に臨時ダイヤを組むというニュースも流れていた。全く、どうなっている事やら。

 有観客に関していえば、大会出場が決まった日本人選手の中には、観客がいた方が励みになる、とコメントした人もいる。一般論としては無観客より有観客の方が選手にとっては励みになるだろう。だが、現状のような特殊事情を前提にした発言だとすると、フェアープレイの精神に欠けるのではないかと思わざるを得ない。普通に開催されるオリ・パラやその他の国際大会でも、ホームアドバンテージがある。まして現下の状況では、通常以上のホームアドバンテージがあるはずだ。外国選手にとっては入国時の規定、日本における練習環境や練習条件の制約、練習以外の時間における様々な制限、その他、通常の大会よりもはるかに大きなハンディがある。さらに人数を制限した有観客開催となれば、日本人の観戦者が圧倒的多数の中での戦いを強いられる。これは公平な条件下での競争とは言えないだろう。フェアプレイの精神という観点からすると、(どうしても開催するのなら)無観客にしないと平等に近い競争条件にはならない。

 そんなことを考えていたら、丸川五輪相の深謀遠慮が見えてきた。「ステークホルダーの存在」発言は、あたかも酒類メーカーをはじめとするスポンサーがいるから開催しなければならないように錯覚させるのが狙いだったのではないか。そして、開催を強行したい「最大のステークホルダー」が菅政権であることを隠蔽すためだった。なるほど、やはり優秀な人の考えることは凡人には分からないものだ。

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