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2021年8月 2日

スポーツの原点と邪心

 最近はテレビを観る時間が減った。多くのチャンネルでオリンピックを放送しているが、これまでのように素直な気持ちで競技を見る気がしないからだ。かといってオリンピック以外の番組を放送しているテレビ局は少ないし、それに観たいと思う番組がほとんどない。

 だが、テレビのニュース番組は観るし、新聞も毎日読むので日本人選手の活躍などは知ることができる。そんな中で先日、スケートボードの女子ストリートで西矢椛選手が13歳10カ月という、日本人では最年少で金メダリストになったというニュースには驚いた。一番、驚いたのは彼女の笑顔である。自分の好きなこと、やりたいことを夢中でやっているという純粋な笑顔だった。スポーツを営利追求の手段にしたり、国威発揚や政権の延命に利用しようといった邪心とは無縁の笑顔である。スポーツの原点を見たような爽やかさを感じた。

 前回、松尾芭蕉の「おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな」の句をパクって、「虚しくてやはり悲しき五輪かな」と書いた。日本代表の選手の人たちには申し訳ないが、鵜舟の上でタタキアゲの鵜匠が、「メダルをたくさんくわえて浮き上がっておいで。メダルが1つでも多いほど自分も浮揚できる」とずる賢くほくそ笑んでいるような構図が頭に浮かんできたからである。

 鵜飼を見学して面白がっていた人たちも、一時の宴が終わって岸辺に戻ったら、そこにはパンデミックという現実が待っていた。そんなことにならなければ良いのだが。

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