通勤電車・通勤時間
事務所を閉鎖してから1年3カ月が経つ。コロナがなければ、場所は移したかも知れないが、今でも事務所をおいていただろう。だが、結果的には事務所をなくして良かったと思う。反面、失ったものもあるような気がしてきた。
事務所の閉鎖に伴って毎日の「通勤」がなくなった。取材などには家から直接相手先に向かう。毎日、毎日の定期的な通勤がなくなると、当然、通勤電車による通勤時間もない。その分の時間をウォーキングにしたので健康には良いと思う。
だが最近、通勤電車での通勤時間がなくなったので、同時に何か失ったものがあることに気づいた。視覚をはじめ五感によって感知する社会の変化などが「観えにくい」のである。感覚が鈍り、鈍感になってきたのだ。
通勤電車に乗っていると、それだけで無意識のうちに世の中の僅かな変化をほぼリアルタイムで感知することができる。通勤者が着ている服装や履いている靴などの僅かな違い、持っているカバン、腕時計その他から感覚的に察知していた何かがあった。通勤を止めて、それらを失ったことが分かってきたのである。あらためて気づいたのは、これまでは五感を通して様々な刺激を受けていた、ということだ。それがなくなってしまった。
さて、その分を補うにはどうしたら良いか。いろいろ試してみようと思う。それもまた楽しい。
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