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2022年3月

2022年3月28日

戦争と情報伝達

 

Photo_20220324074101(夜の東京タワー=東京都港区)

 3月23日18時から、ウクライナのゼレンスキー大統領が国会で12分間のオンライン演説をした。演説も上手で、よく練られた内容だったというのが第一印象だった。国会議員だけでなく日本国民に直接語りかけるせっかくの機会に、最大の効果を得ようという姿勢が感じられた。もちろん優秀なスタッフが揃っているのだろうが、話の内容や演出効果も含めて、あれほど政治的な姿勢や決意が伝わるような演説ができる政治家が日本にいるのだろうか。

 ロシアでは政府系テレビ局「第一チャンネル」のニュース番組中に乱入し、手書きの戦争反対メッセージを掲げた女性編集者がいた。勇気ある行動で驚いたが、テレビニュースの画像を観ていて感じたのはマリーナ・オフシャンニコワさんの単独行動ではないのでは、ということだ。まず、異常を感じれば彼女がカメラの前に行く前に番組スタッフが止めるはずだが、誰も制止しなかったように思える。彼女が画面に映っている間も、カメラのフレームの外に出そうとする人がいなかった。

 さらに女性アナウンサーが何事もないかのように淡々とニュースを伝えていたのも不自然だった。通常はオンエア中にアナウンサーの背後に人が近づくことはない。だから異変を感じるはずなのだが、平然とカメラを向いたまま話し続けていた。アナウンサーは気づかないふりをして、反戦メッセージが1秒でも長く視聴者に観られるように演じていたのではないだろうか。つまりアナウンサーも含めて番組スタッフの多くが、自分たちが伝えているのはフェイクニュースですよ、というメッセージを視聴者に放送したかったのだろう。

 反戦を訴えた女性編集者は身柄を拘束されたが、モスクワの裁判所は3万ルーブル(約3万2000円)の罰金を科し、彼女は釈放されたようだ。「報道規制法」による15年の禁固刑になるのではないかと思っていたが意外だった。放送局には辞表を出したというが、禁固刑にしないで彼女を社会に放出した方がより酷い「罰則」を与えることができる、という政治的判断なのかもしれない。つまりプーチン政権は寛大な措置をしたのだが、「愛国者」がかってに「天誅」を下すというプーチン大統領の常とう手段だ。くれぐれも彼女には気をつけていただきたい。

 ロシアで最近できた「報道規制法」は、報道の自由を封殺する法律で外国の記者にも適用されるという。まさかこんな事態になるとは思わなかったのだが、2021年6月28日づけの当コラムで「『リンゴ』堕ち『独裁権力』を知る」を書いた。香港の「リンゴ日報」の廃刊と習近平政権の言論封殺について書いたのだが、その中でむかしロシアがソ連だった当時の小噺を紹介した。「プラウダ(ソ連共産党機関紙)」を買いに来た人に、売店のおばさんが、わが国には「プラウダ(真実と言う意味)」なんてないよ、「イズベスチャ(ソ連政府広報紙)」なら何種類もあると風刺した話だ。「報道規制法」で、ロシアではますます言論統制が強まっている。日本も他人事ではない。

2022年3月21日

コンビニ

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(残雪=富士急行線富士山駅のホームより)

 3月16日23時36分ごろ、福島県沖を震源とするマグニチュード7.4の大きな地震が発生した。震度6強という地域もあった。被災された方々にはお見舞い申し上げます。

 この地震で東北新幹線が脱線するという事故があった。また、高速道路に亀裂が入ったところもある。3.11の東日本大震災から11年が過ぎたが、夜中に大きな揺れで目が覚めて瞬間的に11年前のことが頭をよぎった。

 今回の地震でインフラが破壊され、物流にも大きな影響があって、物資の供給などに支障が出ている。生活必需品が手に入らないと日常生活に困る。普段、何事もなく生活できている時には気づかないことが、何かあると改めて当たり前の日常の大切さを実感するものだ。とくにコンビニの店舗は今や生活に必要なインフラの役割も担うようになってきた。だが、24時間営業が必要かといえば、必ずしもそうではない。

 先般、一番近いコンビニが期間限定だが24時間営業を止めて8時~24時の開店になった。朝の散歩の帰りに時々、飲み物を買うこともあるコンビニ店だ。いつも店に寄るのは7時ごろなのだが、ある日、店が開いていなかった。都合により何月何日までの間は8時~24時の営業にすると書いてあった。どのような理由かは知らないが、それはそれで良いのではないかと思った。

 それでも地方ナンバーの大型トラックがトラック用の駐車スペースに止まっている。九州や関西ナンバーで、よく止まっているトラックだ。おそらく近くに納品先があって、早めに着いてこのコンビニで食べ物を買って食べたりトイレを済ませ、納品時間までの間、仮眠をとっているのだろう。店が閉まっていると買い物もできないし、トイレにも行けないが、仮眠をとることはできる。

 コンビニも24時間営業が絶対必要ということではない。働いている人たちも休息をとって当たり前の生活をするべきだ。24時間営業が必要なのはごく一部のユーザーで、大部分のユーザーには24時間開店している必要性は低い。そのため、フランチャイジーにとっても、深夜から早朝は不採算の時間帯になっている。24時間営業を続けたいというのはフランチャイザーの自己都合である。これからの日本は、これまでの慣習の見直しも必要だ。

2022年3月14日

確定申告

 

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(新屋山神社=金運上昇を願って 山梨県富士吉田市)

 面倒な確定申告が終わった。なぜ面倒かというと、自分で計算して申告しているからだ。会社(1人だけの)の決算などは設立以来、税理士事務所に頼んでいる。もちろん会社からの収入の源泉徴収票も発行してもらっている。だが、確定申告まで頼むほどのことはない。そんなことで毎年、いろいろ送られてくる支払調書などを自分で整理・計算して申告しているのだ。

 最近はネットで申告できるようになっているが、歩いて10分ほどの所に地元の税務署があるので直接、申告に行っている。それに自分でネットで申告したり、スマフォから手続きするよりも、税務署で入力専門のアルバイトの人に入力してもらった方が間違う可能性も低く、所要時間もずっと短い。つまり、効率的なのである。

 だが、税務署にはけっこう朝早くから並んで順番を待っている人たちがいる。そのうちの1人がなぜ長時間待たせるのかとか、インターネットでやろうとしたが上手くいかなかったなどと、警備の人や税務署の職員に文句を言っていた。しかも、近くにきた職員をつかまえては同じ内容の話を何人にも繰り返し話している。つかまってしまった職員は辟易しているのだが、無下に扱うこともできないので困っていた。確定申告にきたまわりの人たちもうんざりしているのだがお構いなし。我われは納税者で、あなた達は税金で食べているのだと大きな声で言えば、みんなも共感してくれていると思い込んでいるようだ。これもカスタマーハラスメント(カスハラ)の1つかも知れない。

 昨年の特徴はコロナ禍で講演料が減ったことだ。これは2020年も同じだったが、コロナの感染拡大が減少傾向になると、状況によっては中止もあり得るという条件でセミナーが企画され、日程をおさえておいてくれと言う。だが、結果的にはキャンセルになるケースが多かった。一方、費用面ではコロナ前と比べて旅費交通費が大幅に減少した。交通費以外でもっと経費を使っておけば良かったと後悔している。

 それにしても自分などの細やかな納税者もいれば、多額の収入があって脱税する人もいる。税務署はそのような人たちから税金をとることに力を入れて欲しい。

2022年3月 7日

独裁者の暴走を止めろ

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(春光 のんびり鳩がエサをついばむ平和のありがたさ=グリーンライブセンター入口付近 東京都多摩市)

 ロシア軍のウクライナ侵略はますますエスカレートしている。停戦交渉のテーブルに着いている時も攻撃を続けるなど、そもそも停戦の意思がないことを表している。

 プーチン氏は国際的には孤立を深めつつある。国連総会の緊急特別会合では96カ国から共同提案された「ロシア非難」「ベラルーシに対する遺憾」の決議案が141カ国の賛成で採択された。決議案に反対したり棄権した国があることが驚きだが‥‥。

 また、北京パラリンピックでもロシアとベラルーシの選手の出場が認められなくなった。両国の選手は中立の立場での個人資格による出場が認められていたが、一転、認めないことになった。

 このようにロシアによるウクライナへの侵略戦争に反対する国際的な世論は高まってきている。また、侵略戦争が長引けば長引くほどロシア国内においても反対の声が強まってくるだろう。だが、軍事攻撃が長引くほど犠牲者が増えるのは悲しいことだ。

 それにしてもロシアの報道規制は酷い。プーチン氏は、国民に事実が伝わることをそれほど怖がっているという証左だ。孤立感や焦りの表れでもある。

 一方、追いつめられるとプーチン氏は何をするか分からない。いまでも正気の沙汰ではないのに、軍事攻撃を一そう激化する可能性が高い。多くの国の指導者は、ロシアの侵略戦争を何とか終結させようと努力するだろう。だが、国連の決議で棄権した中国は、いずれ覇権主義をむき出しにした行動に出てくるのではないかと思われる。第3次世界大戦といったことは阻止しなければならない。

2022年3月 1日

侵略は許されない

 

 

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(戦争はダメ!=わが家の小さなマトリョーシカ)

 

 21世紀の今日、まさか武力を行使して他国を侵略しようとは思わなかった。だがロシアは、いや、ロシアと言っては真面なロシア人の方々に失礼だ。プーチン氏はウクライナを侵略し、現政権を倒そうとしている。しかも核兵器の保有にまで言及するとは許しがたい。

 自己の行動を正当化するための屁理屈はいくらでもつけられる。だが、本当の目的はゼレンスキー大統領を失脚させ、プーチン氏にとって都合の良い傀儡政権を樹立させようとしているのだろう。

 それにしても独裁国家は恐ろしい。先般の北京オリンピックでは、中国の習近平氏とプーチン氏が首脳会談を行った。「五輪外交」というが、ドーピング問題でロシアは国としては北京オリンピックに参加していないのに、「五輪外交」に名を借りた茶番劇だと嘲笑していたのだが、我ながら甘かったと反省している。2人で今後の世界戦略を話し合ったのかも知れない。

 だが、圧倒的多数の国がロシアを批判している。また、世界各国でロシアの軍事侵略に反対するデモが行われている。すごいのはロシア国内でも戦争に反対するデモが行われていることだ。ロシアでプーチン氏に反対するデモに参加するには、自分などには想像もできないような勇気が必要なはずだ。

 このプーチン氏の暴挙を許してはいけない。次は習近平氏が覇権主義を露わにしてくる恐れがある。そうなると日本もターゲットになる。

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