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2022年6月

2022年6月27日

興居島のニャン子

Photo_20220619134001 (護岸上でくつろぐニャン子=愛媛県松山市)

 久しぶりに松山市と西条市に行ったので興居島(ごごしま)に渡った。伊予鉄の高浜駅の改札を出ると正面の20mぐらい先に高浜港のフェリー乗り場がある。8年半ぐらい前にも高浜駅まで行ったのだが、帰りの飛行機の時間の関係からフェリーには乗らずに引き返した。今回は興居島に行こうとあらかじめ半日ほど時間を取っていた。

 「SHIMADAS」(日本離島センター発行・2019年)によると、興居島は松山市に所属し、高浜港の西方約2㎞にある面積8.4K㎡、周囲25.4㎞、人口1118人の島である。高浜港と興居島を結ぶフェリーは、高浜港~由良港と高浜港~泊港がある。先に出航する由良港行のフェリーに乗り、由良港からは写真を撮りながら海岸沿いを泊港まで歩き、泊港からフェリーで高浜港に戻ることにした。

 すると、コンクリートの護岸の上でくつろいでいるニャン子がいた。顔立ちや体の大きさから推測すると、おそらく生後1年ぐらいと思われる。「平日のこの時間にのんびり海を眺めているなんて、君はフリーランスのニャン子かね」と訊くと、「その写真を撮ろうとしているおじさんも同類の匂いがするよ」と言われてしまった。通訳なしで5分ほど会話し、「お互いに、厳しい世の中を独力で生きていくのは大変だね」と意気投合。すると「おじさん、せっかく遠方から来島してくれたんだから協力するよ」と、やっとカメラ目線をとってくれた。

 「縁があったらまた会いたいね。それまでお互いに元気で頑張ろう」と言って別れた。ニャン子との約束を守るには、何年か後に興居島を再訪しなければならない。これで、またいつか興居島に来るための自分自身に対する口実ができたというわけだ。

2022年6月20日

半世紀か「反省記」か

Photo_20220618083501 (石神井公園三宝寺池=東京都練馬区)

 人生には大きな分岐点があるものだ。その時、どちらに進むかでその後の人生が大きく変わってくる。50年前の6月もそうだった。

 最近は乗らないが、以前は年に2回ぐらいはトラックの助手席に同乗させてもらっていた。トラックへの同乗を会社に頼むと、たいていは比較的楽な仕事をセッティングされる。それでも現場を体感することはいろいろと参考になって役に立つ。

 少ない体験だがけっこう面白いエピソードがいくつもある。女性ドライバーの店舗配送のトラックに同乗させてもらった時のこと。会社が綺麗なトラックが良いということで、納車されて1週間しか経っていない新車に同乗させてもらうことになった。だが、女性ドライバーが緊張してバンパーをコツンとやってしまい、ほんの少しバンパーがへこんだ。女性ドライバーには申し訳ないし、会社にはお詫びするしかなかった。

 ある男性ドライバーに同乗した時にも、緊張のあまりいつものコースを忘れてしまう、ということがあった。前方にY字路が見えてきたら、ドライバー氏が「あそこは右でしたっけ、左でしたっけ」と訊いてきたのだ。「僕は知らないよ」と言って笑った。ドライバー氏が「あれ、あれ」と言っている間に分岐点が近づき、結局、道なりに左の方に進んだ。結果的には正しかったのだが、もし、右に進んでいたらどうなっただろうか。いつも走っているコースなのですぐ間違いに気づいたろう。その時、元のY字路までいったん戻って正しいコースに出るか。それとも戻らないで前進しながら正しいコースに近づくようにするか。

 人生の分岐点ではもう1つの選択肢がある。進路の選択に迷いが生じて確信が持てなくなったら少しずつ軌道修正して元のコースに回帰する。あるいはもう一度分岐点まで戻って再出発する。さらにもう1つ、選択した以上は何があってもひたすらその道を突き進むか、である。

 50年前の6月からちょうど半世紀が過ぎた。あれから「半世紀」か、あれからの「反省記」か、それが問題だ。そして現在も大きな転換点にいる。平坦な道を行くか、上り坂を選ぶか、さて、どちらに進もうか。

2022年6月13日

ガラパゴス

Photo_20220608075901 (ミニ・ガラパゴス=近所の用水で)

 仕事で出かける途中で、用水の中に立つ杭の上に植物が生えているのをみた。風流だが、先を急ぐので駅に向かって歩き出した。すると頭に浮かんだのが「ガラパゴス」である。どこかから杭の上に種子が飛んできて根づいた。これがもっとずっと大きな規模で、何万年も経って生物が独自の進化をすればガラパゴス的進化となる。

 「はやぶさ2」が小惑星リュウグウで採取して持ち帰った砂状の試料から、アミノ酸20種類以上が検出されたという。生命に欠かせないアミノ酸は宇宙から地球に飛来したという学説がより有力になったという専門家の見解があった。そうだとすると地球以外にもアミノ酸が渡っていれば、そこでも生物が独自の発展をしている可能性がある。ひょっとすると、宇宙的スケールでみたら地球はガラパゴス的な存在で、我々は宇宙の中ではガラパゴス的に特異な進化をしたのかも知れない。

 地球の中でも、さらに日本にはガラパゴス的に「進化」した人たちがいる。日銀の黒田総裁が、国民には値上げ許容度が高まっている、という発言をした。東大の渡辺努教授が行ったアンケート調査で、なじみの店の値段が上がったら他の店に行く、という回答が1度目より2度目の方が減り、値上げを受け入れてその店で買うという回答が半数を超えたことを理由の一つに挙げたという。一時的に他の店に行ったが、その店も値上がりしたので、それなら馴染の店で買った方が良い、という回帰パターンかも知れない。しかも以前より購入する量や頻度を減らすなど、生活を切り詰めているのが実態だろう。

 反発が大きいので驚いたのか、黒田総裁は表現が不適切だったと「謝罪」して発言を撤回した。たが、認識が間違っていたとは言っていない。マスコミは日本の金融政策のかじ取りをする人の認識こそ俎上にあげるべきではないか。一方、安倍元総理はその日銀を政府の「子会社」のように考えているようだ。そして国債をどんどん発行しても日銀が買うので大丈夫と言っている。これが「アベノミクス」の正体なのだが、お2人とも庶民からは隔絶された絶海の孤島(孤高)で「ガラパゴス」的に進化した認識の持ち主のよう思える。

 さらに「新しい資本主義」は新自由主義やアベノミクスからの脱却を目指すものと勝手に期待していたが、どうもそうではないらしい。「骨太の方針」は「骨抜きの方針」になってしまったようだ。かくして日本のガラパゴス化が進んでいる。

2022年6月 6日

やはりリアルが良い

   Photo_20220603075401 (木々の合間からわずかに江の島シーキャンドル=神奈川県藤沢市)

 5月下旬から6月は企業も業界団体も総会シーズンだ。ここ2年間は、コロナ禍で業界団体の総会や各種セミナーなどは、ほとんどがリモート開催、あるいはハイブリッド開催になっていた。だが、コロナ禍も3年目になり今年度の総会やセミナーはリアル開催が増えてきた。ウィズコロナの要領が分かってきたからだろう。やはりリアルの方が良い。

 とくに各地から出席者が集まるような全国規模の業界団体の総会などでは、遠方の人とも久しぶりに会うことができる。この間、何度か電話で話をしていた人もいるが、実際に顔を会わせるとちょっとした立ち話でも楽しいし、ネタになりそうなヒントも得られる。そこから、電話での取材ではなく、今度あらためて会いましょう、といったことにも話が進展する。休憩などの僅かな時間ではあっても、やはり直接、顔を会わせて話をすると様々な方向に話題が拡がるものだ。

 セミナーにしても、今年の1~3月はリモート開催が多かったし、中止になったケースもある。だが、4月以降はリアルで開催されるセミナーが増えてきた。聞いてくれている人たちが目の前にいて、反応を観ながら話をする方が気分ものってくるし話しやすい。依然としてコロナの感染状況によっては中止もあり得るという条件つきだが、リアル開催を前提にした講師のオファーが少しずつ入ってくるようになってきた。

 一方、当方からアポイントをとる取材先も全国各地に拡がってきた。来週は四国、再来週は関西方面に行く予定だ。徐々にコロナ前のペースに戻りつつある。だが、それに伴って旅費交通費がだんだん増えてきそうだ。コロナ下では交通費が少なかったのに‥‥、まぁ、良いか!

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