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2022年12月

2022年12月26日

年の瀬

Photo_20221221093701 太宰府天満宮=福岡県太宰府市

 今年もあとわずか。だが、むかしのような年末のソワソワした感じがしない。振り返ってみると忙しい1年だった。ほとんど休みもなく年間をとおして走り続けた気がする。数えてみたら今日までに休んだのは21日しかなかった。30日と31日は休む予定だが、それでも今年の休みは23日だ。長時間労働をしながら「労働時間短縮」の原稿などを書いているのだから笑ってしまう。総ては労働生産性の低さに起因する。極めて属人性が強く、効率化が難しいからだ。しかし、考えてみると属人的なゆえに自分にオファーがくるともいえる。

 5月中旬から単行本の執筆を始めた。前回、本を出したのが2019年10月だったので、約3年ぶりに秋には発刊したいと考え、5月初旬に出版社に話をした。すると自分の当初の構想とは違う内容にしないか、と編集者から提案があった。現在の物流をめぐる社会的な状況を踏まえて、人口減少と人口の偏在化が進むこれからの日本社会と、それを支える物流のあり方を国民全体で考えるような本にしたら良いのではないか、という提案である。それを書ける人は他にいないと煽てられて、ついつい乗ってしまった。

 ところが書き出してみると大変だった。いつもなら延べ1カ月、実質2週間ぐらいで書けるのに、原稿を書き上げたのが8月末。校正が終ったのが先々週で、表紙のデザインを最終的に確認したのが先週である。全国の書店への配本は1月中旬から下旬になる予定だ。

 その他にも今年は、物流情報サイトの「LOGISTICS TODAY」が新たに開設するYou Tube「物流報道局」での企画を8月から編集長と検討してきた。そして第1弾として12月からUPしたシリーズが「明日の一手」である。物流関連企業の社長に編集長と私がインタビューするもので、いわば公開取材を動画で配信するというもの。インタビューした内容を編集して3回~5回ぐらいに分けてUPする。今後は毎月、様々な社長へのインタビューを行っていく計画だ。

 各種媒体へのレギュラーの連載記事も月5.5本あるが(0.5は隔月刊の雑誌)、それをこなした上でYahoo!ニュース(個人)の記事もできるだけ月1本はUPしたいと考えている。来年もけっこう忙しくなりそうだが、新刊書が売れてくれることを期待している。

2022年12月19日

妖怪の世界

Photo_20221214080901 サンドアート(保坂俊彦さん作)=東京都調布市 布多天神社

 ゲゲゲの鬼太郎の主要キャストがお揃いだ。調布市の布多天神社の境内である。今年は漫画家の水木しげるさんの生誕100周年なので、水木さんとゆかりのある布多天神社では記念イベントの一環として、水木さんの命日である11月30日に合わせてサンドアーティストの保坂俊彦さんが制作した作品を公開していた(作品の著作権などは社務所で確認して写真掲載)。

 水木さんの出身地である鳥取県の境港市には2016年10月10日づけの「妖怪『金産婆』」で書いたように「水木しげるロード」があって有名だ。一方、水木さんは長年、調布市に住んでいた。2021年1月18日づけの「アマビエ余談」でも書いたが、ゲゲゲの鬼太郎は布多天神社の本殿裏の森に住んでいたという想定らしい。

 水木さんの妖怪の世界は楽しくて微笑ましい。それぞれのキャラクターは、人間の様々な内面を擬人化(擬妖怪化)した様にも思える。とくにねずみ男などは、ずる賢いのだが「抜け目」があって憎めないキャラクターだ。会社勤めを止めてから4半世紀以上になるが、むかし勤めたことのあるいくつかの会社には、ねずみ男のような処世の人がいたものだ。よくよく観ると顔までねずみ男に似ているので心の中で密かに笑っていた。

 このように、水木さんのゲゲゲの鬼太郎にでてくる妖怪たちは、みんな憎めないキャラだらけだ。だが、永田町にも妖怪の世界があるらしく、こちらは実に醜い。叶わぬ願いだが、できれば水木さんに永田町に生息している妖怪の世界を描いてもらいたかった。

2022年12月12日

少しずつ動きが

Photo_20221208094601 鉄道開業150年=東京都港区 JR新橋駅

 先週は札幌を日帰りして翌日は福岡に1泊で出張と、少しずつ動きが出てきた。コロナでこの間は行動範囲が狭まったが、徐々に活気が戻りつつある。だが最近は旅費交通費がだんだん増えてきた。コロナでこの間は動きが制約されていたので交通費の支出も少なかった。しかし活気が少しずつ戻りつつある中で、コロナ前は旅費交通費だけでもかなり使っていたということに改めて気づいた。しかし、旅費交通費は必要コストなので仕方がない。

 そのような中で、この1カ月間でたまたま新橋駅に3度ほど行く機会があった。その時、あぁ、今年は鉄道開業150周年かと気づいた(写真)。そこで調べてみたら、日本では150年前の1872年9月12日に、初めて新橋~横浜間の約29㎞で鉄道が正式開業したという。それから僅かの期間に全国に鉄路が敷設されたが、その後、廃線になったローカル路線もある。さらに最近は各地で赤字路線の存続が議論がされるようになってきた。

 先週は羽田~新千歳、羽田~福岡と飛行機での移動だったが、空港までと空港からは電車や地下鉄などの鉄道だ。また、最近は新幹線や在来特急での出張も少しずつ増えてきた。150年前の日本がどうだったのかは分からないが、考えてみると飛行機や鉄道は便利なものだ。とくに鉄道は日常生活の中で定刻通りに乗降できるのが当たり前の感覚になっている。その鉄道が日本で開業してから150年という。

 さて、これから先の150年後の社会はどのようになっているだろうか。移動手段もいまの自分には想像できないぐらい変わってしまっているだろう。浦島太郎になって150年後の社会を見てみたいものだ。

2022年12月 5日

一攫千金の夢

Photo_20221201075401 (福徳神社=東京都中央区)

 もう今年も12月である。この時期になると毎年の「恒例」は、年末ジャンボ宝くじだ。若い時から努力するのが大嫌いで、いつも楽をすることばかりを考えていた。ということで人生の一発逆転を賭けて、今年も年末ジャンボ宝くじを買う時期になってきた。

 たまたま取材で日本橋本町に行ったのだが、地下鉄の三越前駅から歩いていく途中に福徳神社があって、その前を通った。そこで取材を終えた帰りに撮ったのが今回掲載した写真である。平日の昼間にもかかわらず人が多い。いつもそうなのだが、肖像権に抵触しないように誰もいなくなったり、フレーム内の人たち全員の顔が写らなくなった一瞬のすきに写真を撮るのはなかなか難しく忍耐がいる。

 しかし、年末ジャンボ宝くじのこの時期に、偶然にも福徳神社の前を通るとは「こいつは暮れから縁起が良いわい」。今年こそは手ごたえがある、と思い込むことにしよう。

 それにしても毎年、毎年、一獲千金の夢を見続けて、年末ジャンボ宝くじを買うのは今年で何十回目になるだろう。そろそろ万が一の「一」が出るという奇跡が起きても良いころだ。年明けからは悠々自適の人生に一転すると信じている。

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