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2023年1月

2023年1月30日

寒波の中の暖かさ

Photo_20230124073701 平将門終焉の地=茨城県坂東市 國王神社

 日本列島が10年に1度といわれる寒波に見舞われた。24日から25日にかけて全国各地で雪が降って交通がマヒした。

 皮肉なことに25日は車で高速道路を走って茨城県北部に取材に行く予定だった。降雪や通行止めなどの道路状況から、どうしたものかと考えてはいたのだが、何と、バッテリーがダメになってしまいエンジンがかからない。数日前にガソリンスタンドで点検してもらった時に、「バッテリーを交換しないといつエンジンがかからなくなるかも知れない状態」といわれた。そこでバッテリーを注文して取り寄せてもらい、出張などの関係から1週間後に交換にくる、ということになっていた。

 念のために24日の夜に確認したところ、エンジンがかからなくなってしまった。大寒波でバッテリーの電池が切れてしまったようだ。そこで急遽、特急列車で最寄り駅まで行き、駅からはタクシーで取材に行く。1軒目の取材が終わったら駅まで戻り、また、電車で近くの駅まで移動してそこから2軒目の取材先まではタクシーにすることにした。問題は特急の運行状況だが、幸いほぼ定刻通りの運行だった。だが、駅からのタクシーが捕まらない。タクシー会社に電話したら、「1時間以上かかる」とのこと。それなら歩いた方が早いので前日の雪が残る道を40分ほど歩いて取材先に着いた。次の取材先には最寄り駅からタクシーに乗車できたが、ドライバーの人に聞くと「今日は3分の1ぐらいのドライバーが仕事を休んだ」という。そのため稼働しているタクシーの台数が少ないので、なかなかつかまらないわけだ。

 翌日の26日は名古屋市内で取材。その夜に大阪に移動して1泊し、27日には朝から大阪駅の近くで仕事が入っていた。梅田駅の近くのホテルを予約していたのだが、JRの大阪駅と私鉄の梅田駅の周辺が複雑でホテルの方向が分からない。大阪駅の改札を出て掲示されている地図とプリントして持っていた地図を長い時間見比べていたら「どちらに行かれますか」と声をかけられた。30歳前後の長身の若い男性だ。そして、「地下を行った方が早いが、慣れないと分かりづらいので地上から行った方が良いでしょう」という。さらに近くまで一緒に来てくれるというので、恐縮だからと断ったのだが、案内してもらうことになった。

 かなり近くまできて、プリントした地図を見ながら2人で歩いていると、今度は飲み屋の勧誘をしている学生アルバイトと思われる若い女性が、「どこに行くのですか」と声をかけてきた。そして、「あそこの信号を左に曲がると近くなので分かると思います」と教えてくれた。それなら1人でも大丈夫なので、2人に礼をいって別れたのだが、寒さが厳しい夜に若い人たちの親切には感謝しかない。日本も捨てたものではないと寒波襲来の中でホッとする心の暖かさを感じた。

2023年1月23日

近づいてきたコロナ前の日常

Photo_20230119071301 国道6号線(日立バイパス)と太平洋=茨城県 JR日立駅から

 先週は、高速道路を使って自動車で行った取材が2回、在来特急が1回、高速バスでの取材が1回とけっこう忙しかった。このように、今年に入ってから感覚的にもコロナ以前に近づいてきたような気がする。

 取材先でも「マスクはどうします」といった会話がある。念のために、まだマスクをしての取材だが、徐々にウィズコロナの日常ができつつあるのではないだろうか。感染防止法上の位置づけも今春から「5類」に引き下げる方向のようだが、当分の間は感染防止に注意しながらの生活が続くことになるだろう。

 とはいえ広範囲に動き回れるのは楽しい。自分はじっとしていられない性格なのだとつくづく思う。今週も新幹線で中部地方に行って、次は高速道路を使って自動車で北関東に行き、その翌日にはやはり新幹線で中部から関西への1泊出張と、「楽しい予定」が入っている。

 高齢になっても仕事があるということは有難いことだ。健康には気をつけながら楽しんで働こうと思う。

2023年1月16日

インボイス制度

Photo_20230114073101 井の頭公園内の銭洗い弁財天=東京都武蔵野市&三鷹市

 今年10月からインボイス制度が導入される。面倒なので昨年中はほっといたのだが、いつまでも放置しておくわけにもいかない。そこで年が明けたので時間の都合をつけて税理士事務所の担当者に相談して対応を決めた。

 一応、有限会社を経営している形になっているが、企業経営といった自覚は全くない。フリーでは社会的になかなか認知されないだろうと名刺に印刷するために有限会社にしたようなものだ。だが、会社や団体によっては、内部規定で一定金額以上の仕事になると個人との直接契約ができないケースがある。その点、1人の会社と分かっていても法人なら契約が可能なので、そんな時には便利だ。このように会社(法人)と個人が一体のような感覚である。

 原稿依頼や講演のオファーは個人に直接くることが多い。そこで、これまでの法人の決算内容と個人収入から判断し、法人としては簡易課税で申請して適格請求書発行事業者として登録するが、個人としては登録しないことにした。もし、個人として登録していなければダメという場合には、取引上は法人経由で講師派遣や執筆依頼をするような形にしてもらうのがベターだろうという結論である。10月以降は法人としての売上がいくら増えても同じことになる。

 それにしても消費税率を10%に上げる時に、軽減税率などという目くらましのような政策を導入したのがそもそもの原因だ。一見、庶民の味方のように吹聴して誤魔化し、結果的には小規模事業者の首を絞める。いつもの手ではあるが迷惑だ。

 せめてこの銭が数10万倍になって還ってくるようにと願いを込めて、丹念にコインを洗った。

2023年1月 9日

正月休業が増加

Photo_20230103084001 2023年初日の出=栃木県さくら市 喜連川温泉

 関東地方は好天に恵まれて穏やかな正月だった。寒波に見舞われた地方もあったようだが、全体的には平穏に新年を迎えることができたのではないだろうか。依然としてコロナの感染予防には注意しなければならないが、ウィズコロナの生活が少しずつ定着してきたように思う。一昨年、昨年よりも初詣の人たちも増えてきた。

 一方、今年は正月3が日を休業する百貨店や量販店、飲食店もあった。元旦から3日までの3連休ではなくても、昔と比べると正月に休みをとる小売業や飲食業が増えている。そもそも正月ぐらい休んでのんびり過ごすのが当たり前なのだということに気づくべきである。

 トラック運送業界でも正月を休業にする事業者が少しずつ増えてきた。といってもコントラクト・キャリアである大部分の事業者は、荷主の業種に関わらず取引先の休日に応じて休むことになる。そのため多くの事業者は正月は休みだ。だが、取引先が小売業や飲食業などで正月も営業していれば、商品や食材などを運ばなければならない。取引先の正月休業が増えてくれば、その仕事を請けている運送事業者も必然的に休みになる。

 それに対してコモン・キャリアの宅配便など一部の事業者は、これまで年末年始も稼働してきた。これは宅配便事業者の側の問題だ。宅配便のような多数を対象にしたサービスなら、自社の計画通りに休むことが可能である。それにも拘わらず「顧客ニーズ」という建前で、かつて自ら正月3が日も集配をするようになったのである。だが、いま日本社会は大きな転換期を迎えている。発想を転換することが必要だ。

2023年1月 2日

二兎を追って三兎を得る

Photo_20221228204801 1年を通して素敵な時を刻みたい=北海道 札幌時計台(撮影は2022年12月)

 2023年が始まった。昨年はロシアのウクライナ侵略や、円安その他による諸物価の高騰など、困ったことも多かった。だが、今年は1年を通して平和で素敵な時を刻みたいものだ。

 今年の干支は兎である。十二支にはそれぞれに諺がたくさんある。うさぎの諺もいろいろあるが、それらの中では「うさぎの上り坂」が良い。物事が滞りなく順調に進むたとえという。たしかにうさぎの姿を見ると、前足は短く、後ろ足が長い。それに後ろ足は脚力が強そうなので、いかにも坂上りは得意そうだ。反対に坂を下るのは苦手そうに見える。

 そんなことで今年はうさぎのごとく上に上にと、より高く駆け上がっていきたい。登れば登るほど視界が拡がってくるだろう。もちろん「二兎を追って三兎を得る」という夢を追いかけながらだ!

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