正月休業が増加
2023年初日の出=栃木県さくら市 喜連川温泉
関東地方は好天に恵まれて穏やかな正月だった。寒波に見舞われた地方もあったようだが、全体的には平穏に新年を迎えることができたのではないだろうか。依然としてコロナの感染予防には注意しなければならないが、ウィズコロナの生活が少しずつ定着してきたように思う。一昨年、昨年よりも初詣の人たちも増えてきた。
一方、今年は正月3が日を休業する百貨店や量販店、飲食店もあった。元旦から3日までの3連休ではなくても、昔と比べると正月に休みをとる小売業や飲食業が増えている。そもそも正月ぐらい休んでのんびり過ごすのが当たり前なのだということに気づくべきである。
トラック運送業界でも正月を休業にする事業者が少しずつ増えてきた。といってもコントラクト・キャリアである大部分の事業者は、荷主の業種に関わらず取引先の休日に応じて休むことになる。そのため多くの事業者は正月は休みだ。だが、取引先が小売業や飲食業などで正月も営業していれば、商品や食材などを運ばなければならない。取引先の正月休業が増えてくれば、その仕事を請けている運送事業者も必然的に休みになる。
それに対してコモン・キャリアの宅配便など一部の事業者は、これまで年末年始も稼働してきた。これは宅配便事業者の側の問題だ。宅配便のような多数を対象にしたサービスなら、自社の計画通りに休むことが可能である。それにも拘わらず「顧客ニーズ」という建前で、かつて自ら正月3が日も集配をするようになったのである。だが、いま日本社会は大きな転換期を迎えている。発想を転換することが必要だ。
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