確定申「酷」
浦賀の渡し船=神奈川県横須賀市
やっと確定申告が終わった。忙しいのに、わざわざ金を払うために出向くようなものだ。ネットでも可能だが、自信がない。操作を間違って余分に支払うようなことになったら大変なので、毎年、地元の税務署に行く。
だが、結局は会場でスマホから申告することになった。政府の方針らしいが、入力が上手くいかないとイライラする。なんで、こんなにまでして金を払わなければならないのか。自主申告とかIT化とかいうものの、煩わしい手続きを納税者に肩代わりさせてやらせているに過ぎない。
さらに10月からはインボイスだ。「軽減税率」などいう一時的なまやかしで零細規模の、とくに飲食店には会計システムなどで迷惑をかけておきながら、軽減税率と抱き合わせのインボイスで、今度はあらゆる業種の零細業者に大迷惑をかけている。インボイス制度の導入で撤退する零細業者が出てくるだろう。詳細は省くが、取材したところ軽トラックの自営業者は、来年(2024年)の確定申告後に事業継続をあきらめる人たちが増加すると予想される。
ところで自分自身はどうかというと、1人のだけの会社だが有限会社と、個人の両方で仕事をしている。そこでインボイス対応だが、1月16日づけの当コラム(「インボイス制度」)に書いた時点とは状況が変わってきた。法人は登録がすんだが本則かそれとも簡易で行くかはまだ流動的だ。それに当初は個人は登録しない方針だったが、その後、個人でも登録することにして現在、税理士に申請手続きをお願いしている。
それにしても確定申告にいってスマホから自分で申告するようにいわれて疲れてしまった。申告に時間がかかったので終わったのが昼近くになり、飲食店に入ったら今度はタブレットからの注文だ。デジタル弱者には生きづらい世の中になってきた。
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