桜が開花
出会いと別れの季節=東京都立日野高校近くの浅川河川敷
今年は桜の開花が例年よりも早い。桜から何を連想するか? 今から約20年前になるが、桜の季節にある地方の県庁所在地に出張で行き、駅を出て歩いていたら地元のラジオ局の人から「満開の桜から何を連想しますか」とインタビューされた。そこで「出会いと別れ」と答えたら、一瞬、キョトンとされたというエピソードを当コラムの2012年4月2日づけ「出会いと別れ」で書いた。そう、自分が桜から連想するのは出会いと別れである。だが、若いインタビュアーにとっては想定外の答えだったのだろうと思う。
近くの浅川の土手を走ったり歩いたりしてる時に1本だけ咲いている桜をみた。都立日野高校の近くの河川敷である。高校3年生にとってはちょうど卒業の時期だ。3年間を過ごした同級生との別れだが、同時に新たな出会いの季節でもある。また、まもなく新入生が入学してきて新たな出会いが始まる。
しかし、今年の卒業生に対しては複雑な思いが頭をよぎる。というのは高校に入学以来、この3年間はほとんどマスク生活だったからである。もちろん、それだけなら全国の高校3年生や中学3年生も同じだ。だが、日野高校は事情が違う。古い校舎を取り壊し、新しい校舎を建設中なので、高校生活の3年間をほぼ仮校舎で過ごしたことになる。仮校舎で、しかもマスク生活の高校3年間だったのだ。
そんなことから、同校の近くの河川敷に1本だけ生えている「孤高の桜」をみながら、様々な思いが頭に浮かんできた。
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