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2023年8月

2023年8月28日

コロナ ブランク

Photo_20230821063001 地蔵坂 濡れ地蔵=横浜市中区

 最近は「コロナブランク」を実感している。コロナ以降は会っていない人たちに久しぶりに会う機会が増えてきた。コロナ以前からでは5、6年ぶりに会う人も少なくない。

  やはりリアルで会えることは嬉しいことである。しかも、マスクなしの素顔だ。だが同時に、久しぶりの再会で感じることが2つある。1つは、ほとんどの人の顔が少し痩せたように見えることだ。以前より顔がほっそりしたような印象を受ける。2番目はしばらく会わないうちに歳をとったな、と思うことである。反対に相手から見ると自分もそう見えるのだろな、と自覚せざるを得ない。そう思うと、嬉しさと同時に一抹の寂しさもある。

 このようにコロナ前の日常に少しずつ戻りつつあるが、今にして思うとコロナの4年間があっという間に過ぎたような気もする。反対に、久しぶりの再会で彼、彼女も「老けた」なと感じると、4年という時間の長さを実感する。

 これを自分では「コロナブランク」と勝手に呼んでいる。

2023年8月21日

台風直撃と地球温暖化

Photo_20230814170401 天童市将棋資料館=山形県天童市(JR天童駅直結)

 お盆休みの最中に台風7号が日本列島を直撃した。大きな被害を受けた地方の人たちが大変だったのは言うまでもない。さらにその他の地域でも、広域にわたって大雨の被害がでた。今回の台風7号はお盆に重なったので帰省客や旅行客にも大きな影響があった。

 仕事の面では、お盆の間は休みを取っている人が多く、アポイントもとりづらい。だが、取材の約束ができると良い面もある。まず、普段よりも電車がすいているので移動が楽なこと。さらに、取材に応じてくれる人もスケジュールに比較的余裕があるため、いつもより長い時間にわたって話をすることができる。これらは仕事面では良いのだが、それにしても連日の暑さには参ってしまう。

 昔はお盆を過ぎると暑さも峠を越えて、わずかだが秋が近づいてきたなと感じることができた。それは同時に、夏の盛りを過ぎて秋に向かうという、感傷的な一抹の寂しさを伴ってもいた。しかし、最近はお盆を過ぎても猛烈な暑さがいつまでも続き、秋がなくて夏から一気に冬になるような感覚になってきた。今年もそのようになりそうな予感がする。

 また昨今は、台風も昔よりずっと勢力が強くなっている。直撃されると、それだけ被害も大きい。地球温暖化などを防ぐために手を打たないといけない。といったことで、ここ1週間ほどは冷凍輸送事業者の冷凍倉庫における冷凍機器の自然冷媒化の動きを取材した。

2023年8月14日

世の中は夏休み、だが‥‥

Photo_20230809074601 岡山城(烏城)=岡山市北区

 この時期は夏休みの人が多い。世の中は夏休みといっても物流の現場は一斉に休むというわけにはいかない。物流事業者は事務職も全員が揃って休める会社は少なく、交代で夏休みをとることが多い。

 それでもこの時期は取材などが難しくなる。アポイントが取りづらいのだ。一方、各社とも交代で休んでいるために、毎日、誰かが出社していることになり、先方からの問い合わせなどはいつ来るか分からない。

 しかし、この時期は原稿を書いたり講演の資料を作ったりするには都合が良い。そんなことで世の中は夏休みでも、当方は忙しいことには変わりはなく、なかなか休みが取れないのが実情だ。

 休みが少ないのは例年のことだが、とくに今年は仕事が立て込んでいる。これまでコンタクトのなかった物流業界以外からの講演その他のオファーが増えているからだ。ありがたいことだが、年齢と共に体力的にきつくなってきた。そんなことで肉体的には大変だが、精神的には楽しいというのが昨今の状況である。

 このように夏休みもあまりとれないのに、「2024年問題」など労働時間短縮についての原稿を書いたり講演の資料を作成したりしているのだから面白い。長時間労働の本人が「働き方改革」の必要性を訴えるのだから、迫力があるはずだ? とはいっても11日~13日の3日間だけは連休をとることにした。休みを取るのも仕事のうちで、休み明けには生産性がアップするだろう。

2023年8月 7日

困った! 困った!

Photo_20230801091101 夢二郷土美術館=岡山市中区

 前回は「暑い!暑い!」と題して書いたが、今回は「困った! 困った!」である。毎月のことだが月末までには「M Report」を全国の読者に発送しなければならない。ところが、忙しい最中にPCのプリンターが壊れてしまった。躊躇してはいられないので、すぐに一番近い家電量販店に行ってプリンターを買った。急いでいるので自分でもって帰り、壊れたプリンターと入れ替え作業をしている時に、腰に違和感を覚えた。2年前と同じ症状だ(2021年8月23日の当コラム)。暑い中で腰に疲労がたまっていたのだろうと思う。

 2年前に医師に診察してもらった時の症状と同じなので、その時に買ったコルセットをして自然治癒でいくことにした。だが、家で原稿を書いたりしているだけならまだ良いが、講演のスケジュールが入っていた。今回の講演のオファーは、ある業種の荷主企業の経営者や役員を対象に「2024年問題」の解説と、当該業種の荷主企業に予想される影響、さらに荷主の立場からの対応策を提言するような内容である。物流ジャーナリストとしての「本来」の役割といえる。

 窮余の策で、理由を説明してコルセットをしたままでご容赦いただくことにした。セミナー終了後には懇親会があって、出席の約束をしていたので体が大丈夫ならと参加した。幸い中締めまでいることができたのだが、結構きつかったのは事実だ。だが、懇親会で意見交換した人たちからは、荷主企業の立場からの様々な悩みを聞くことができた。物流事業者に対しては荷主の立場なのだが、自分たちも自社物流をしていたりするので、現場のドライバーの労働条件の過酷さも分かっていた。とくに着荷主での納品時の諸作業の問題が解決できないという話があった。

 実際、販売先に納品時の付帯作業の軽減などを申し込んでいるのだが、一向にラチがあかないという。中には入札の要件に納品時の作業などが事細かに記されているようなケースもあるという。それを前提に応札しないと仕事が取れない。運送事業者と同様に、その業種業態の荷主は、「いやなら取引を希望している納品業者は他にいくらでもいる」といわれてしまう、という。

 そんなことから、講演で話した「トラックGメン」に期待しているという荷主企業の経営者もいるのだ。

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