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2023年9月

2023年9月25日

高炉がまた一つ消えた

Photo_20230920072401 飫肥城=宮崎県日南市

 JFEスチールが東日本製鉄所京浜地区の高炉を休止したというニュースを読んだ。鉄鉱石から純度の高い鉄を取り出す高炉は、日本の高度成長の象徴のような存在だった。かつて「鉄は産業の米」などともいわれた時代があった。同時に、重工長大産業の最たるものだった。

 団塊の世代といわれた自分にとっても、少年期から青春期の若い時代と重なるような、力強い時代のシンボル的な印象を持っている。高炉は日本経済をけん引する機関車のようなイメージだったのである。

 もちろん現在も鉄の重要性はいささかも変わらない。だが、高炉は多量のCO2を排出するため、脱炭素化が進む中で、CO2排出が高炉の約4分に1といわれる電炉への転換が進んでいる。常に時代は変化することを実感する。また、この間に中国などの追い上げも著しい。生産性向上や脱炭素化などは、生き残りの必須の条件にもなっている。

 9月になっても全国的に連日のように猛暑が続く毎日。これも地球温暖化の影響なら、高炉の休止も歴史の必然と受け止めるべきか‥‥。

2023年9月18日

偶然の電話

Photo_20230911211201 青島神社元宮=宮崎市

 青島神社を訪ねたのは約4年ぶりだ(前回は2019年6月)。今回掲載した元宮の写真を撮っている時に、絶妙のタイミングでスマフォがなった。四国の松山にいる友人からの電話である。「いま宮崎の青島に来ているところだ」というと二人で笑った。というのも約5年前にも同じようなことがあったからだ。

 その時は香川県の小豆島だった。オリーブ公園を歩いている時に雨が降ってきたので、園内の建物に入って傘をたたんだ瞬間、スマフォが鳴ったのである(2018年10月15日の当コラム「51年後の『瞳』」)。その時は同じ四国でも香川県の高松市に仕事で行ったので、翌日は51年ぶりに小豆島に渡ったのだ。電話であれこれ近況などを話し合った後、「松山に行く時には連絡するから会おう」といって電話を切った。実際、その時点で約2年後に松山に行く予定がすでに入っていた。だが、コロナで予定がキャンセルになり、実際に松山で会うことができたのは昨年6月になってしまった(2022年6月27日の当コラム「興居島のニャンコ」)。このようなことがあったので、「いま青島だ」といって笑い合ったのである。

 電話の話では、1人で経営してた会社を廃業して7月末で登記上も整理した、ということだった。その後はのんびりと事後処理をしていると話していた。お互いにそんな歳になったってしまったのかという思いが一入だった。福岡の共通の友人が8月中旬に上京してきたので都内で会ったことや、その他、よもやま話をして「そのうち松山に行く機会があったらまた会おう」と言って電話を切った。

 それにしても、彼からは出張のついでに遊んでいるタイミングで電話がくるので面白い。

2023年9月11日

映画「春に散る」

Photo_20230905165901 朝の大淀川=宮崎市 宮崎観光ホテルより撮影

 映画「春に散る」(瀬々敬久監督)を観た。原作の小説は沢木耕太郎さんが朝日新聞に連載していた時に読んでいた。新聞や雑誌の連載小説が単行本化されてから読むことはあっても、連載時点で読むというのは初めてだった。それだけ何か惹かれるものがあったのだろうと思う。

 その小説が映画化されたというので観たくなった。上映されている映画館に行く前に、新聞に連載されていたのは何年前かを調べたら、2015年4月~2016年8月だった。もう、あれから7、8年も経ったのか‥‥。

 ストーリーは省くが、新聞連載当時から主人公の黒木翔吾(映画では横浜流星さん)よりも、もう1人の主人公である広岡仁一(佐藤浩市さん)や佐瀬健三(片岡鶴太郎さん)、藤原次郎(哀川翔さん)、それにボクシングジムを継いだ真田令子(山口智子さん)たちの人生の方に惹かれていた。映画を観ようと思ったのも、それに尽きるといっても良い。

 黒木は目の手術をする前に、タイトルマッチを戦って「見たことのない世界が見えた」といった。ボクシングを止めても、これからもっともっと新しい世界が見えてくるはずだ。もし自分が若い頃だったら、黒木や広岡佳菜子(橋本環奈さん)の今後の人生がどのように花開いていくかに思いを馳せたに違いない。だが、歳を重ねてくると広岡、佐瀬、藤原、真田の散り際の方に心が傾く。桜の花の下でひっそりと息を引き取った広岡の人生は、幸せだったに違いない、と思いたい。

 それはともかく、腰が少し落ち着いてきたら、今度は右足のかかとが痛い。診察してもらったら炎症をおこしているとか。まだまだ散るわけにはいかないのだが‥‥。

2023年9月 4日

自己コントロール

Photo_20230829062201 柴又帝釈天=東京都葛飾区

 1カ月ほど前に腰を痛めたが、今度は夏風邪だ。寝冷えで喉がおかしいと感じ、いつものように喉に塗り薬を塗ったのだが、なかなか治らない。

 腰がまだ完治していないので、この1カ月間はウォーキング&ランニングをしていない。そのため少し体重が増えてきた。血液検査では3カ月前とさほど数値が変わっていないので一安心だが、今度は咳とクシャミと鼻水に悩まされている。

 月末は毎月、忙しいのだが今年の8月最終週はレギュラーの仕事の他に講演が2つ入っていた。喉がおかしい状態でも参加者には関係ないこと。請けた仕事はちゃんとこなさなければならない。

  気象庁によると今夏(6~8月)は1898年に統計を開始して以来、一番の高温になる見通しという。暑さで疲労が蓄積していたことも夏風邪にかかった原因の一つかも知れない。風邪以外にも健康には気を付けなければいけない。自己コントロールが重要である。

 半世紀近く前に、取材をして原稿を書くような仕事に就いた時、その初日に言われたことがいくつかある。今にして思えば、いずれも大切なことだと実感する。その一つが「このような仕事で飯を食っていくなら、精神も肉体も自分自身でコントロールできるようにならないといけない」ということだ。その教えが身に染みて分かる。

 当方の体調など読者や聴視者には関係ない。どんなことがあっても、自分をコントロールして、いつも通りを貫かなければならない。

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