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2024年4月15日

安全と規制緩和

Photo_20240409062501   カナール(噴水上のモニュメントは峯田義郎さんの作品「明日の空へ」)=東京都立川市 昭和記念公園

 小林製薬の「紅麹」が問題になっている。同社の「紅麹」の成分を含む健康食品による健康被害で死者も出ている。化学的な原因究明が急がれるが、被害を大きくした原因の一つとして指摘されているのが、安倍政権下で規制緩和された「機能性表示食品」の安全を担保するための法的欠陥だった。生命や健康など安全性と、利益優先の経済的規制の緩和との関係が問われている。

 生命や安全性と経済性追求の是非という点では、4月1日から大型トラックの高速道路における最高走行速度が緩和された問題もある。これまでは80㎞/時だったが、90㎞/時になった。トラック運送業界では賛否両論あり、自分が取材した結果では反対が多かった。反対意見は、ドライバーには労働強化であり働き方改革には逆行することや、安全性の問題である。運送企業の経営者も安全性を危惧する声が多い。事故を起こせば被害者が出るし、同時に自社のドライバーの生命にも関わってくる。そのようなことから、まともな経営者は制限速度を上げることに反対している。労働時間短縮と走行速度を上げることとは別の問題である。

 ライドシェア も4月8日に東京でスタートした。第二種免許がなくても客を乗せて営業運転できる。今後は対象地域が拡大されていくが、乗客の安全性などが問われてくるだろう。

 規制緩和と安全性はいわば永遠の課題ともいえる。そこで念頭におかなければならないのは、問題が顕在化し犠牲者がでてから見直しても遅い、ということだ。

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