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2024年5月

2024年5月27日

4月の月間MVA

Photo_20240520065701 伊賀上野城=三重県伊賀市

 仕事で伊賀市に行き、夜、地元の知人2人と食事をしている時に、スマホでメールを確認したらYahoo!ニュースの編集本部・個人PF編集部からメールが来ていた。4月4日にYahoo!ニュース エキスパートにUPした記事が4月の月間MVA(Most Valuable Article)に選出されたという内示である(正式発表は3日後)。受賞したのは「宅配の『時間帯指定』と『時間指定』の違い 『2024年問題』の危機回避へ誰にでもできる再配達削減協力」だ。

 メールを読んで最初はただ驚きだけだった。というのは、少なくとも自分がUPする物流関連の記事は、他のジャンルの記事と比べればそれほどアクセス数が多くないからである。エキスパートには国内、国際、経済、エンタメ、スポーツ、IT・科学、ライフという分野がある。芸能などのエンタメや、スポーツ関連などはアクセス数が違う。自分が書いている物流は経済の中でも産業という分類になるが、経済一般とは違って関心を持つ人の数が少ない。さらに同じ物流の記事でも「アテンション・エコノミー(アーティクル)」指向の記事なら、多少はアクセス数を稼ぐことはできるが、裏付けのあるきちんとした記事しか書くつもりは全くない。

 Yahoo!ニュース編集部からはアクセス数が多い記事の方が営業的に歓迎されるはずだ。しかし数年前に確認したら、アクセス数とブランド・ステータスのバランスは常に議論されているところで、自分の場合には「現在のスタンスのまま自由に書いて良いです」と言われていた。したがって、月間MVAなど頭の片隅にもなかったので、メールをみた時には信じがたく、えっ! と驚いたのである。

 だが、「選出理由」を読んで嬉しくなった。記事の内容が評価されていたからである。今後も、物流を広く一般の人たちに発信していくという役割を果たしていこうという気が一そう強くなった。まだまだ現役で頑張らないといけない。

 それにしても賞と名のつくものには無縁だったので、やはり嬉しい。しかもアクセス数ではなく、内容が評価されたことは誇りに思える。

2024年5月20日

非ルーティンの戸惑い

Photo_20240513091201 向島用水路の水車小屋=東京都日野市

 朝はコーヒーを飲みながら新聞を約1時間ぐらい読む。その後、雨が降っていなければウォーキング時々ランニングを1時間から2時間ぐらいするのが日課だ。ウォーキング兼ランニングは、その日のスケジュールによっては2時間を超えることもある。帰ってくるとシャワーを浴びてパソコンに向かったり、外出の準備をする。これが朝のルーティンである。

 ルーティンといっても、朝早くが外出しなければならない日は、ウォーキングやランニングはしない。また、天候が悪ければ新聞を読むだけでムリに歩いたり走ったりはしない。あるいは新聞休刊日にはコーヒーをゆっくり飲んで、少し早めにウォーキング兼ランニングに出かける。

 ところが新聞の休刊日に本格的な雨が重なった。さて、朝起きて何をするか? しかたがないから今日はゆっくり寝ようとしても、いつもの時間に目が覚めてしまって寝れない。そうかといっていつもの時間に起きても何もすることがないので困ってしまう。ただ横になったままで、ぼんやりと時間を過ごすしかないのである。

 このように生活の習慣とは不思議なものだ。ルーティンが崩れると戸惑ってしまう。でも、たまにはこんな日があっても良いか。

2024年5月13日

写真撮影

Photo_20240506204401 峠の小さな美術館=東京都八王子市 長沼公園

 久しぶりに写真を撮り歩いた。当コラムに写真を掲載するようにしてからは、仕事などで出かけた先で少し寄り道をしてコラム用の写真を撮るようにしている。あるいは散歩などの途中で撮ることもある。しかし5分か10分ぐらいの間に、しかもスマホで撮る写真なので、どうしても安易な写真になってしまう。一種のアリバイ写真のようなものである(今回掲載の写真は本文と関係ない)。

 仕事の関係では、WebにUPする簡単な写真はたいていコンパクト・デジカメで撮る。また、小冊子など印刷用の写真はデジタル一眼レフで撮るが、歳とともに安全第一で総てオートにセットし、失敗しないような無難な写真を撮るようになってしまった。孫たちの七五三や運動会も最近では全部オートで撮っている。

 近年は忙しかったこともあって、長いこと個人的に写真を撮ることがなかった。おそらく7、8年は写真を撮っていなかったろう。そこで久しぶりに思い立って1日写真を撮り歩いた。すると、写真の撮り方を忘れていたことに気づいた。Aモード(絞り優先)にしてマニュアルフォーカスで撮るが、被写界深度などなかなか思ったようにいかない。それでも昔のフィルム写真のころは現像しないと分からなかったが、デジカメならその場で写真を確認することができるので助かる。同じ被写体を何度も撮り直して少しずつ感覚を思い出すことができた。

 今回はほとんどの写真をモノクロで撮ったが、やはりモノクロ写真は良い。仕事を忘れて楽しい1日だった。

2024年5月 6日

退職代行

Photo_20240501090101 洗濯日和? カメさんが並んで甲羅干し=東京都日野市 浅川の長沼橋近くの「さいかち堰」

 最近は朝の通勤時間帯に電車に乗ることが少なくなった。コロナを機に事務所を閉鎖してから3年9カ月余が経つ。事務所がないので通勤がない。それでも週のうち2、3日は取材その他で外出する。だが、たいていは通勤時間帯が過ぎてからの電車に乗っても間に合う。

 例年のことだが、4月の新年度はピークの時間帯を過ぎてからの電車でも、いつもより混むようになる。新入社員は通勤時間帯の電車に乗るだろうが、大学などに入学したばかりの学生はピークが過ぎてからの電車に乗るので混雑するのだ。その新入学の学生もゴールデンウィーク(GW)を過ぎる頃には、電車に乗る時間が分散する。受講の「要領」が分かってくるからだ。一方、新入社員では「5月病」というのが以前からあった。連休で長く休むと、GW明けに出社したくなくなる「病気」である。

 最近、「退職代行」屋があることを初めて知った。会社に入社してすぐに辞めたくなったが、自分で退職願を出すのがためらわれる人が依頼する、退職届や退職手続きを代行してくれるサービスという。中には出社初日に退職を決める人もいるようだ。

 わが身を振り返ってみると、35歳半ばまではフラフラしていた。就職しても2年から3年で辞めるという繰り返し。小学校は6年間同じ学校に通ったから、「最長不倒距離は小学校の6年間」と冗談を言っていたほどだ。働いたのは小企業ばかりだったが、出社して朝礼が終わり、すぐに社長と意見が合わずに辞めて帰ったこともあった。あるいは面接中に「今日も1日分の給料を出すから、このまま働いていけ」と言われ、「今日から採用になったので仕事して帰る」と家に電話したこともあった。

 だが、35歳半ばで就職した物流業界紙に約12年間、その後、1人で仕事をするようになってから現在28年目。先日、ラジオ日本の「トラック天国 Boo! Boo! Boo!」(3月6日24:30~25:00放送)という番組で、「なぜ物流分野の取材を」と問われたので「少しだけ草鞋を脱ぐつもりが、物流の取材や執筆などで40年も経ってしまった」と話したのだが、若い時にはいろいろ経験してみるのも悪くはない。

 募集時と条件が違うブラック企業はともかく、そうでない企業(職業)でも自分に合っているかどうかはやってみないと分からない。だから、入社してすぐに辞めてもかまわないと思う。だが、退職も次の求職も自分の責任において対処することであって、誰かに代行してもらわなければならないようではダメだ。それにしても「退職代行サービス」というのがあるとは、世の中の変化について行くのも大変である。

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